子どもたちは、役者のダイナミックな動きやセリフ、美しい音楽によって、自分や友だちの心の中が、お互い手にとるようにわかる体験をすることができました。この即興劇を通して、自分が「嫌だったこと」を「嫌」という勇気や友だちの「嫌だった」ことをしない、周りにさせない勇気を子どもたちは得ました。子どもたちの表情を見て、間違いなくいじめ防止につながると確信しました。<教頭先生より>
(洞爺湖町立虻田小学校校長)
見ることができない心の内面を実際の場面を取り上げ、具体的に表現していただいたことが、特に、小学生にとっては理解の大きな助けとなったのだと思います。コロナ禍で、いろいろなことが制限されている中、懐疑心をもって人と接するようになった環境の中、ストレスを抱えている子も増えているようです。そのような中だからこそ、このいじめ防止劇をこのタイミングで実施できたことに大きな意味があると感じております。
(香川大学教育学部附属高松小学校教頭)
自分のエピソードを即興で演じてもらった児童が、その場で感想を求められ、「劇は(自分が受けた体験と)同じでした。今までモヤモヤしていた気持ちがすっきりしました」と述べていました。 また、涙ぐんでいる子もいました。このことは、観劇により、自分が整理できないまま蓋をしていた過去の記憶と改めて向き合い、整理して乗り越えたということであろうと感じました。事後の感想に「友達はこんな嫌な気持ちになっているんだとよくわかった」など、これまで傍観していた子どもが、いじめられている子の気持ちに寄り添う内容が多数見られました。<担任の先生より>
(南足柄市立岡本小学校教頭)
特に、子どもたちがみなさんのお芝居を食い入るように見つめたり、前の席(舞台)に座った児童の表情を伺ったりしている姿を見て、子どもたちなりにかなり真剣に考えていることがわかった。ロールプレイングの際には、授業中なかなか発言できない児童を近くの2人が「一緒にやろう」と声をかけ連れていった。そして3人で演技しておりましたが、普段おとなしい子があのような場で演技できるなんて、これまでの姿では考えられないことだ。更に、授業の最後で発言していた女の子は、学級委員でありながら、気が小さく、声も小さく、自分に自信がなかった。しかし、「今日の勉強で、勇気が少し出ました。」と感想を話せるくらい、今回の学習が心に響いたのだと思う。自分自身、みなさんのお芝居を拝見することは、今回が初めてだったが、個人的に感激したり、教師として参考にさせていただいたり、充実した時間だった。
クラスや子どもの生活の日常の中によくある、人を傷つける場面、いじめにつながる場面を再現する中で、子どもたちのそのときの気持ちを引き出し、これからどうしていくのかを考えさせていく方法に感心してみていた。プレイバッカーズのみなさんの魅力に惹かれて、子どもたちが、素直に出しにくい気持ちや体験を表現した子どもがいた。クラス会の話し会、活動だけでは、引き出せなかった場面がそこにあったと思う。
ぼくは、やられる方になったことは、ないけど、いじめをやる方になったことが数回ある。だけど、やられている人の気もちをプレイバックシアターの方々がやってくださって、なぜこんなことをやってしまったんだろうという気持ちになった。
すごく心の中が表現されていて、その人の気もちがわかった。物も人が表現していてすごいと思った。ピアノもその人の気もちにピッタリだった。LINEの使い方も気を付けないといけないと思った。1人が勇気をだして、何かすることによって、まわりの人たちも動きだすことがわかった。
私は、どちらかという傍観者だ。助けるのにとても勇気がいる。でもこれからは、プレイバッカーズのみなさんに言われた4つの行動をなるべく守って、この日本からいじめをなくすよう協力したいと思う。
私もいじめられている側だったので、他の人たちの話を聞いて1人じゃないんだなあと思い、参加してとてもためになった。参加して良かった。イジメをなくしたいと思った。
自分が今まで、止められないいじめがあって、今思えば、あのときに、止められればと思ったので、これからは、いじめを見つけたら見て見ぬふりをせず、すぐに止めたい。
いろんなタイプのいじめがあって、みんなは、こんな気持ちだったんだなと思った。相手につらい思いをさせてはいけないと思った。
いろいろな辛い体験をみんなの前で勇気を持って、言ってくれた人がいたから、私のためになった。そして、一生けん命、プレイバッカーズの人が演じてくれて、とても心に残った。いじめられている人がいたら、4つの行動をしていきたい。
いじめを受けている人が、どんな気持ちか強く印象に残るし、その気持ちをみんな感じることができて、このプレイバックシアターは、すごいことをやっていると思った。ぼくも、これに負けないぐらいがんばりたいと思った。
たくさんのいじめで苦しんでいる子がたくさんいるんだなと実感した。最後に教わった4つの行動を忘れずに、1人でもいじめで苦しんでいる子を助けたいなと思った。
心の中とその心の声などがくわしくて、感動した。LINEのトラブルなどあらためてわかることがたくさんあった。仲間外れや無視が、どれほどいやなことなのか、よくわかった。そのようなことをしない。また、そのことを見て見ぬふりをしないようにしたい。気持ちが良く伝わった。
ぼうかんしゃもいじめている人と同じだということがわかった。
いじめをなくすためには、1人ひとりが相手の立場になって考えるのがいいのかなと感じた。
ぼくは、いじめをやられる方になったことはないが、いじめのえんぎを見て、いじめられる人は、こんな気持ちになるんだ、やる方は、軽い気持ちやあそびでやってることがわかった。
いじめとは、どのようなことなのか、どのように起こるのか、ということをしっかりと頭に入れることができた。私の友だちもいやな目にあってるいので、そういう場合は、無視をせず、たすけていきたいと思った。
いじめについて考えたことは、今までに何度もあったが、身近にいじめについて知ることはなかった。いじめにあった本人が、そのときのことを詳しく話し、またそれを「劇」という形で見ることで、いじめた方、いじめられた方がどんな思いだったのか、深く考え感じることができた。そして、自分たちも劇に参加することによって、どうすれば、いじめを止められるのか、また他の人の考え方も知ることで、いじめを止める方法をより多く得られた。今までのいじめ学習で最も良いものだった。ぜひ、中学校にきていただき、他の生徒にも経験していただきたい全体会だった。
プレイバックシアターを通して、いじめに対する考え方が変わったように思う。いじめが起こっても誰にもメリットはない。これば必ず言えること。いじめるほうも、いじめられるほうもどちらも良い気持ちにはならない。それを今日、学ぶことができた。また、生徒自身が劇に参加することで、見ている私たちにも伝わってくるものがあった。本当に参加して良かった。
即興劇では、その人の実体験をもとにして作るので、とてもリアルで深く胸に残った。そのときの質問がとても掘り下げられていたものだったので、その場面の情景や人の気もちが鮮明に伝わってきた。即興で作られた劇は、大変すばらしく感動した。この劇は、全体を巻き込んで行うことなので、1人ひとりが真剣に考えることができたと思う。私は、今回の学習で、相手の立場になり、その気持ちや痛みを考えることができた。また、4つの行動指針を習ったので、胸に刻み行動していき、それを学校全体に発信したいと思う。
いじめをする者も傍観者も結局は同じ。少しの勇気でいじめを止めることのできる人になりたいと思った。複数の人間ならいじめに立ち向かうことができることが、わかった。いじめを限りなく0に近い数にするため、1人でいる子に声を掛けるなどしようと思う。
自分は、見て見ぬふりとか一緒にしたことがあるので、昔を思いだし本当にひどいことをしたなと思った。もう同じことを繰り返さなすようにする。今日、学んだことや、これからも自分のできることをしていって、たくさんの友だちを助けていきたいと思った。1人でも自分で行動していく。プレイバックシアターを見られて本当に良かった。
仲間外れにされたときの気もちは、誰もが思うようなことを鮮明に表現していて、自分もその立場になって、考えることができた。LINEいじめは、年々増えてきていて、深刻な問題になってきているので、そのようなことが起こらないような生活をしていきたい。
私は、いじめを受けたり、その場面を見たりしたことがないので、そのときのその人の気もちを劇を通して、知ることができ、とても良かった。今回のような劇は、私たち世代が一番見るべきだと思うので、機会があれば、友だちなどを誘って見る人をできるだけ増やし、また見に行きたい。
役者1人ひとりが、主人公の気持ちや相手の気持ちを少ない情報の中から、忠実に演じていた。人の気持ちを想像して演じるってすごく難しいと思うけど、できていてすごかった。普段、人の感情の表に出さない部分もせきららに鮮明に直接的に感じることができた。 普段、自分が目を背けている部分も見つめることができたと思う。
即興劇を見ていると、私もその現場にいたかのようだった。日常の何気ないことでも、第三者として見ていると、また違った考え方ができるんだなと思った。私は、遊び心でやったことが、いつのまにか人を傷つけていることがある、ということに気付いた。だから、私は、これからは言葉の1つひとつや行動の1つひとつをしっかり考えて、人の立場に立てる人になりたいなと思った。
私たちが想像しているいじめ以上にひどいことが、実際に起きていて本当に驚いた。また、そのいじめに対して、すばらしい対応をしていた人の話を聞いて、私も勇気を持って間違っていることは、違っていると言えるようにしたい。その人のためにも、自分のためにもなることをしていきたい。
私は、はずかしさなどから手をあげて発表することができなかったが、発表していた人のお話はとってもおもしろく、それを劇にしてもらうなんて一生の宝物だなと思った。
クラスのみんなのことをさらに深く知る機会にもなったし、仲の良い友達の過去についても深く知ることができて、楽しかった。
どうして生徒のあれほど少ない情報から、こんなにありありと再現できるのだろう!?3人とも打ち合わせすることなく、完璧に息を合わせて実行できていて驚いた‼音楽の方も、ものすごく雰囲気が出る音を適度な音量で出していて、リアルに感じた‼僕は話をしたが、本当にそのときの自分が目の前にいるみたいで、「外から見ると自分ってこんな感じなんだ~!!」と初めて知った!
人に左右されない自分の感情を大事にしてくれる劇だと思った。劇をする3人の方と、話を聞いてくれる方、音を使って表現してくれる方など、みなさんの力が合わさって一人の感情が表現されるのだなと思った。
毎日いろんなできごとが起こっていて、そのできごとが、悲しいときやうれしいときなど、いろいろな感情を生むけど、それらの感情によって大人になっていくんだなと思った。
全身を大きく使って感情を表現しているのがすごいと思った。自分のことを話すときは、とても緊張したが、馬鹿にすることもなく聞いてもらえて嬉しかったし、それをもとに即興劇をしてもらったら、もう本当にいつもの自分って感じでびっくりした。感情の表現方法は言葉だけじゃなくていいんだ、と思った。機会があれば自分も今度は演じる側をやってみたい。
実際にその話の内容を経験したわけではない私にも、伝わるような劇で、不思議な感覚になった。
たった数秒~数分の心情を音や動きで、喜びやドキドキを表現していたのを見て、その人の心情がどのぐらい嬉しかったのかや、ドキドキしていたのか自分にもわかるような気がした。(宮城県仙台向山高等学校)
それぞれテラーの気持ちが再現されていて、見ていて面白かった。テラー側からしたら、自分のことを第三者の目で見ることはないと思うから貴重なことだと思った。
自分が思っていることをそのままやってくれて、うれしかったし、他人の気持ちを考えられるようになりたいなと思った。
自分がこんなに緊張しながら、深く話すことがなかなかなく不安な気持ちがあったが、それがだんだん愛おしくなった。
テラーの人から聞き出す人が、どんな質問をすべきかなのか、どういうふうに聞き出せば内容がもっと明確になるのかなど、進行の仕方がとても上手くてすごいなと思った。
自分の悲しい経験を語るのは少し抵抗がある部分もあったけど、インタビューをしてくださる方が優しく話しやすい環境を作ってくださったので、話せたのかなと思う。
いろいろな話があった中で、いろんな音楽を即興で弾いていてすごいと思ったし、楽器だけでなく、机や椅子を使うという発想がなかった。
ストーリーを見ていて、主人公とその次に大事な人以外の1人の動きが、物の気持ちをやっていたりしていて すごいと思った。物として状況を話していたりして、とてもわかりやすかった。
何の役でもない役の人ってすごく重要なんだなと感じた。
言おうと思っていたことが言えなかったけど、改めていろいろなことを考えさせられた。自分にはどんなストーリーがあったかな、ということをずっと考えたので、いろいろなストーリーが出てきたけど、なかなか上手いようにまとめられず、発言できなかった。
とても繊細な演技で、その情景がはっきりと見えてきた。迫真の演技に圧巻された。僕もプレイバッカースのような演技ができるように、一生懸命頑張ります!!(クラーク記念国際高等学校 東京キャンパス)