【千夜一夜物語】今月のお話は「勝ち組」です。
プレイバッカーズは、プレイバックシアターを上演する劇団です。
topics 自主公演Vol.16は、無事終了しました!! ありがとうございました。
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千夜一夜物語
2006年
男と女の間
私の原点
勝ち組
足をひっぱりたくはないけれど
あふれだした涙
世界一の場所
3年目の勇気
女子の応援団長
隣同士の不思議な絆
終わりなき苛立ちの日々
2005年
制御不能な気持ち
金木犀の宝箱
ロッキーからの贈り物
打ち砕かれた偏見
人生がすっきりするように。
やっと吐き出せたヘドロ
また会おうね
消えた傷口
もうひとつの目線
凍りついた部屋
幻の川を夢見ながら
手を繋いで、思い出の中へ
2004年
早く来てくれ!
灰色の長い夜が明けるまで
天国からの使者
信念と現実の狭間で
動き出した時計
同じはずの違う愛情
新しい侵略者
反対側の気持ち
2つの選択
ぼくの小さな冒険
まっすぐな優しさ
巣立つとき
10年間の感謝をこめて。
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千夜一夜物語

勝ち組

それまでの私は、仕事を終えて帰宅してから、
子供たちとご飯を食べたり、遊んだりと一緒に過ごす時間がありました。

ところが、2人目の子どもが生まれた後、様子は一変してしまいました。
新しい職場への異動がその原因です。
帰宅はいつも夜遅くになってしまい、
子どもたちが起きている時間にとても間に合わなくなってしまったのです。
家に帰ると、当然子どもたちはすっかり夢の中。
それでも、今日はまだ起きているかもしれない・・・
一縷の望みを抱きながら帰る夜もありますが、
ほとんどの場合望みは打ち砕かれてしまいます。

無邪気な子どもたちと過ごす、ごくありふれた時間が
自分にとってどんなに大切なものだったかを気づかされました。
だから一緒に遊べない日々が続くと、 私はとても悲しくなります。

そんな私にできること、
それは子どもたちの寝顔を見ながら
「ただいま」と小声で話しかけることです。
かわいい寝息をたてている、私の愛しい子供たち。
見ているうちに、つい我慢できなくなって、
ほっぺをつんつんと触ったりしてしまいます。

そうこうするうちに、子どもたちが目を覚まし、
「わーい!」と起きだして一緒に遊び始めてしまうことがあります。
妻は「せっかく寝かしつけたばかりなのに・・・」と
文句を言いながらも
「仕方ないわね」と苦笑いです。

子どもの寝顔を見ているとき、
そして「わーい、パパだ」と
ぷくぷくした腕を首にからませてくる子を抱きしめたとき、
心の底から幸せな気持ちが込み上げてきます。

幸せをを計る尺度はいろいろあるかもしれないけれど
この温もりを抱くことのできる自分は、
それだけで「ああ、私は勝ち組なんだ」と思ってしまうのです。



※このストーリーは、実際に語られたストーリーを元に書かれておりますが、
  語った方のプライバシー保護のため、実際とは異なる部分もございます。
  また、ご本人のご好意のもと、掲載しております。

(2006.8.1)
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プレイバッカーズ代表 宗像佳代
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