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私は、いつも女性の自立について感心を持ち、
女性も仕事を持つべきだと考えてきました。
すべての女性が人間として輝き、
自分自身の人生で花開いて欲しいとも願っています。
そんな私が今、動揺しています。
30歳間近な娘が、東京で新しい仕事をしたいと言いだしたのです。
いざ、自分の子どものこととなると、そう簡単にはいきません。
こともあろうに女性の自立を支持し続けてきた私が
この素晴らしい娘の決意を素直な気持ちで喜べないのです。
もうひとりの娘が既に遠くに嫁いでいることもあり、
この地に親だけが取り残されるような気持ちになってしまいます。
本来なら、娘の決意を心底喜び、
最大のエールを贈っていたであろう私。
これからの人生を自分の足でしっかりと歩いていこうと立ち上がった娘を
無条件に応援するであろう私。
なのに現実はどう?
夫は「お前までいなくなってしまったら淋しくなるなあ」
と口に出して伝えています。
でも、私はそれを言うことができません。
本当は、夫と同じ気持ちでいる自分のことを
痛いほどわかっているのです。
私だってそばにいてほしいのです。
だけど、娘の足を引っ張るようなことだけはしたくない。
決して娘の前に立ちはだかる壁になってはいけないのです。
「そばにいてほしい」という気持ちと
「羽ばたいて欲しい」という気持ちのぶつかり合いに
今私はなすすべもありません。
ただ、母親として、一人の人間として
この相反する気持ちと戦っていくしかないのです。
※このストーリーは、実際に語られたストーリーを元に書かれておりますが、
語った方のプライバシー保護のため、実際とは異なる部分もございます。
また、ご本人のご好意のもと、掲載しております。
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