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私は子育て支援の施設で働いています。
ここには、ざまざまな事情でサポートを求める親子がやってきます。
その中に、じっしていられないという障害を持つ男の子と
そのお母さんがいました。
ある時から二人は、毎日のようにやってくるようになりました。
お母さんはいつも彼のケアに一生懸命で、
とてもとても頑張っていました。
そんな二人を私は毎日、見続けてきました。
そして、いつしかあることを感じるようになっていました。
お母さんが、彼を抱きしめすぎている。
もう少し手を放してあげてもいいのではないか?
この気持ちが強くなるにつれ、
いつか伝えなければ、と思いはじめていました。
でも、どうしたらまっすぐに伝えることができるだろうか?
愛するがゆえに一心不乱に息子をケアするお母さんにとって
この意見は冷酷すぎないだろうか。
私の気持ちは誤解され、二人はもう来なくなってしまうのではないだろうか?
お母さんの心を傷つけてしまうという恐れと裏腹に、
伝えたいという気持ちも膨らみ、
私はいつも大きく揺れていました。
二人を見つめ続けて3年目。
もうそろそろいいかもしれないと思った私は、
思い切ってお母さんに話すことにしました。
「あなたは抱え込みすぎ。もう少し手をゆるめてもいいんじゃない?」
ああ、やっぱり話さなければよかった。
次の日から、二人は来なくなり、後悔の毎日が始まりました。
子どもは、元気にしているかな?
お母さんは、どうしているだろう?
二人のことが心配で心配でいてもたってもいられません。
でも、何もできない。
何をすればいいかもわからない。
どんよりとした気持ちひきずったまま、3週間がすぎていきました。
そんなある日のことでした。
二人が突然現れたのです。
子どもは私のところに駆け寄ってきて、
そのまま隣に座ってじっとしています
じってしていられない子のはずでした。
でも、今までできなかったことができている!
それは大きな驚きでした。
そして、とても嬉しくなりました。
しかも、お母さんは、私の言葉で気分を害したことを丁寧にあやまり、
「ありがとう」と深々と頭を下げてくれたのです。
私の思いがお母さんに伝わった。
しかも、なにより子どもが明らかに変わった。
子どものこの驚くべき変化は、私の言葉をお母さんが取り入れてくれた、
3週間後の結果だったのです。
後悔の後の喜びはひときわ輝き、
感動となって私の心を明るく照らし出しました。
私のすばらしい体験です。
※このストーリーは、実際に語られたストーリーを元に書かれておりますが、
語った方のプライバシー保護のため、実際とは異なる部分もございます。
また、ご本人のご好意のもと、掲載しております。
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