【千夜一夜物語】今月のお話は「人生がすっきりとするように」です。
プレイバッカーズは、プレイバックシアターを上演する劇団です。
topics 自主公演Vol.16は、無事終了しました!! ありがとうございました。
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千夜一夜物語
2006年
男と女の間
私の原点
勝ち組
足をひっぱりたくはないけれど
あふれだした涙
世界一の場所
3年目の勇気
女子の応援団長
隣同士の不思議な絆
終わりなき苛立ちの日々
2005年
制御不能な気持ち
金木犀の宝箱
ロッキーからの贈り物
打ち砕かれた偏見
人生がすっきりするように。
やっと吐き出せたヘドロ
また会おうね
消えた傷口
もうひとつの目線
凍りついた部屋
幻の川を夢見ながら
手を繋いで、思い出の中へ
2004年
早く来てくれ!
灰色の長い夜が明けるまで
天国からの使者
信念と現実の狭間で
動き出した時計
同じはずの違う愛情
新しい侵略者
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2つの選択
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10年間の感謝をこめて。
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千夜一夜物語

人生がすっきりとするように。

人が寝起きし、食卓を囲み、安らぐ場所。
この普遍的な意味を「家」は持つ。
しかし、住む人によって家は変化する。
そしてまた、家によって住む人の心も変わる。


私の家。
家族みんなで楽しく生活できる場所を作ろうと、
亡き父が建てた。
他の家もそうであるように、この家にも父の夢が託された。
新しい家は、幸せのシンボルである。


父がいた頃、家の中はいつもすっきりと整っていた。
必要のないものは捨てられ、
出されたものはあるべき場所へ再び収められる。
母や私が何気なく出しっぱなしにしていた物たちも、
いつのまにか片付けられていた。
彼はそういうことがとても上手なのだ。
彼のおかげで、
いつも気持ちの良い、清潔な家で生活することができた。


ああ、早く片づけなければ!
また、こんなにちらかっている・・・・


父が逝ってしまった時から、
家族の中から片付け上手は消え去った。
途端、家の様子は変わってしまう。
出したものは出しっぱなし。
とにかく、雑然として、
とりとめのない虚しい空気が立ちこめている・・・。
父がいた頃の、目に見えた幸せな空間は
今やすっかりなくなってしまった。


「スッキリと片付いた」家を
最後に見たのはいつの日のことだろう。



私はいつも、片付けなければ!思う。
今年こそ家をきれいにしなければ、と奮起する。
けれど、少し手をつけては諦めてしまう。
莫大な量の物に圧倒され、
途中で投げ出さざるをえなくなるからだ。
必ず。そして確実に。私は挫折する。


そんな折、
私の心にある本の言葉がぴったりとはまり込んだ。
「家を片付けると、あなたの人生は開けます。」


今こそ、やり遂げるときだ。
もう、諦めは許されない。
再び私たちの家が、あの頃のきれいな家に還るために。
私の人生がすっきりとするように。
私への最後の警告を、私はもう反故にするわけにはいかないのだ。
亡き父の娘として。
一人の人間として。


※このストーリーは、実際に語られたストーリーを元に書かれておりますが、
  語った方のプライバシー保護のため、実際とは異なる部分もございます。
  また、ご本人のご好意のもと、掲載しております。

( 2005.8.1 )
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