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中学生の時の出来事です。
もともと人に思いを伝えるのが下手な私は、グループ行動も苦手。
次第に輪からはずれる私に、
当然始まったのが、いじめでした。
「うざいんだよ」
「こっちに来るなよ」
言葉の暴力は容赦なく私を殴りつけてきます。
しかも、日を重ねる度にエスカレートしていきました。
それでも、私は学校に行きました。
誰の目にも見えないけれど、本当は傷だらけの体を引きずりながら
鉛色の通学路を歩いて行きました。
足取りは重く、おまけに、学校に近づいていくにつれ、
体がどんどん硬直していきます。
意志の力で拒絶反応を止めることは
もはや不可能なところまできていました。
このどうしようもない苦しみを
一人で抱え込むことはもう限界でした。
そんな私の様子を母は心配したのか、
どうしたの?と一声かけてくれました。
やっと誰かにわかってもらえる。
それは、私に話す力を与えてくれました。
母はもちろん、先生もきちんと静かに聞いてくれました。
でも、私へ向けられた答えはこうでした。
「あなたにも悪い所があったんじゃない?」
「弱いいからこんな事になるのよ」
私の辛い気持ちをわかってくれる人は誰1人いない。
行き場を失ったどうしようもない思いは、
ヘドロのように身体の底からどんどん溜まっていくようでした。
この時から私は、ついに学校に行けなくなりました。
人間不信になり、まるで半分死人のようになっていきました。
それから、十数年。
時間と経験が私の心に余裕を作ったのでしょうか。
今、初めてあの時の思いを語ることができました。
語っている時に感じた不思議な開放感・・・
自分の中からあのどろどろに濁った重い気持ちが
どんどん外に出て行くのがわかりました。
何年も貯めていたヘドロをやっとはき出すことができたのです。
私は今も相変わらず口下手です。
だから、「いきなり」は無理ですが、
少しずつ自分の気持ちを誰かに伝えていこうと思っています。
辛い思いを自分の中に閉じこめ、封印するのではなく、
解き放っていこうと思っています。
かつて経験したことのない開放感が私を待っているのですから。
※このストーリーは、実際に語られたストーリーを元に書かれておりますが、
語った方のプライバシー保護のため、実際とは異なる部分もございます。
また、ご本人のご好意のもと、掲載しております。
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