【千夜一夜物語】今月のお話は「信念と現実の狭間で」です。
プレイバッカーズは、プレイバックシアターを上演する劇団です。
topics 自主公演Vol.16は、無事終了しました!! ありがとうございました。
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千夜一夜物語
2006年
男と女の間
私の原点
勝ち組
足をひっぱりたくはないけれど
あふれだした涙
世界一の場所
3年目の勇気
女子の応援団長
隣同士の不思議な絆
終わりなき苛立ちの日々
2005年
制御不能な気持ち
金木犀の宝箱
ロッキーからの贈り物
打ち砕かれた偏見
人生がすっきりするように。
やっと吐き出せたヘドロ
また会おうね
消えた傷口
もうひとつの目線
凍りついた部屋
幻の川を夢見ながら
手を繋いで、思い出の中へ
2004年
早く来てくれ!
灰色の長い夜が明けるまで
天国からの使者
信念と現実の狭間で
動き出した時計
同じはずの違う愛情
新しい侵略者
反対側の気持ち
2つの選択
ぼくの小さな冒険
まっすぐな優しさ
巣立つとき
10年間の感謝をこめて。
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千夜一夜物語

信念と現実の狭間で

生徒たちが望む職場へ。
生徒たちが憧れ、希望に胸ときめかせる仕事に。


高校で進路指導を担当している私は、
多くの生徒が就職を目指してがんばるこの季節になると、
彼女たちの未来への夢を
一人ひとりの手の中に引き寄せたい思いでいっぱいになります。
生徒たちそれぞれが持ってる素晴らしい個性と能力を
次のステージでもまっすぐに伸ばしていってほしい・・・
自分らしさを開花させてほしい・・・
それは、私の喜びであり、希望です。


私はいつも生徒たちをみながら、心の中で思います。


「みんなそれぞれがとても素晴らしい。
  そのままのあなたでいいんだよ。」


でも現実は冷酷な顔をしてやってきます。
生徒たちが望む職場に就職させるためには、
「そのまま」や「個性」が通用しないのです。
それどころか、マナーのビデオにあるように、
生徒たちに「型」を教え込まなければなりません。
この時期だけは、思いと裏腹な行動をとらなければならない。


お辞儀はこの角度で。
すわるときには足をそろえて。
私は、寸分違わず同じことを指導し、
社会から望まれているビジネスマナーを教えます。


生徒たち一人ひとりの魅力を十分に知っている私にとって
同じであること、同じでなければならないことを教える行為は
容赦なく胸をしめつけます。
マナーの大切さを十分わかってはいても、
心が痛んでしかたがないのです。
人はみんな違い、だからこそ素晴らしい。
あなたも、あなたも、あなたも、
誰にも似ていないから素晴らしい。
それでもなお、彼女たちを新しい大きな世界に送り出そうというこの時期、
私の思いだけではどうしようもできない気持ちで
いっぱいになります。


今年もやってきます。
就職活動の時期が問答無用で目の前に立ちはだかります。
私は、自分の信念と社会が求める現実の狭間で
心の痛みに悩まされることでしょう。
またいつものように・・・。



※このストーリーは、実際に語られたストーリーを元に書かれておりますが、
  語った方のプライバシー保護のため、実際とは異なる部分もございます。
  また、ご本人のご好意のもと、掲載しております。

( 2004.9.3 )
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プレイバッカーズ代表 宗像佳代
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