【千夜一夜物語】今月のお話は「2つの選択」です。
プレイバッカーズは、プレイバックシアターを上演する劇団です。
topics 自主公演Vol.16は、無事終了しました!! ありがとうございました。
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千夜一夜物語
2006年
男と女の間
私の原点
勝ち組
足をひっぱりたくはないけれど
あふれだした涙
世界一の場所
3年目の勇気
女子の応援団長
隣同士の不思議な絆
終わりなき苛立ちの日々
2005年
制御不能な気持ち
金木犀の宝箱
ロッキーからの贈り物
打ち砕かれた偏見
人生がすっきりするように。
やっと吐き出せたヘドロ
また会おうね
消えた傷口
もうひとつの目線
凍りついた部屋
幻の川を夢見ながら
手を繋いで、思い出の中へ
2004年
早く来てくれ!
灰色の長い夜が明けるまで
天国からの使者
信念と現実の狭間で
動き出した時計
同じはずの違う愛情
新しい侵略者
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10年間の感謝をこめて。
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千夜一夜物語

2つの選択

私が18歳、高校3年生のときのお話です。


受験の時期が刻一刻と迫る中、
私は進路について迷っていました。
夢を追いかけるべきか、
それとも約束された将来を選ぶべきか・・・


当時、私は芝居に夢中でした。
できることなら、この道に進みたい。この世界で生きていきたい。
芝居の世界で羽ばたく自分を想像するたびに
心はこの上なくときめいていました。


そんな私の夢とは裏腹に、母は福祉の道をすすめました。


あなたは絶対、福祉に向いている!
人の世話を焼くのが好きだし、
ボランティアもたくさんしてきたじゃない。
それに、なんといっても厳しい世の中、
仕事もたくさんある。
リストラにあうこともない。
福祉こそ、あなたにピッタリのすばらしい仕事よ。


母の言っていることはもっともでした。
将来を考えると、
福祉の道の方がいいに決まっているとも思いました。
けれど、自分の夢を簡単に捨てるわけにはいかない。
いや、捨てたくない。
私はどうしたらいいの?


2つの選択肢の中で心は大きく揺れ動きました。
でも、時間は冷酷にも私に決定を迫ってきます。
はやく、はやく!
どっちにするの?
今、自分の人生を決めなければなりません。


さんざん悩んだあげく、私は福祉の学校へ通うことを選びました。
そして今、福祉の仕事をしています。
でも、それだけではありません。
仕事以外の活動として、芝居もやっています。
こうして私は2つの道を
同時に手に入れることに成功したのです。
それはとても幸せなはずでした。
なのに私は、今また迷いの日々を過ごしているのです。
福祉の仕事は、体力が命!
けれど、仕事でこんなにクタクタになっていたら、
私が情熱を燃やす芝居ができなくなってしまう。
生活をしていくためには、お金が必要だし、
芝居だけでは食べていけないこともわかっているのだけど・・・。
私は相変わらず、芝居への夢を捨てることができないのです。


当時、18歳の私は大きな決断をせまられ、
確かにひとつの決断をしました。
けれども、そこで全てが終わったわけではありませんでした。
今もまた、悶々と迷いの日々を過ごしているのですから・・・。



※このストーリーは、実際に語られたストーリーを元に書かれておりますが、
  語った方のプライバシー保護のため、実際とは異なる部分もございます。
  また、ご本人のご好意のもと、掲載しております。

( 2004.4.1 )
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