プレイバッカーズは、プレイバックシアターを上演する劇団です。
topics 自主公演Vol.17の販売開始 !! 9月28日(日)14:30より恒例のあかいくつ劇場にて開催します!
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日ごろの何気ない動向を鋭く観察した、団員たちの「伝説」。
団員の新たな一面をご紹介させていただきます。
 
伝説<1> ロイヤル!
意外にも財布の置忘れが多い彼女。
先日、皆で稽古日の昼食をレストランで取っていました。
食後の飲み物をウエイターが訊きに来た時のこと。
彼女はロイヤルミルクテイーを注文したのですが
「ロイヤルミルクテイーはホットになさいますか?アイスになさいますか?」
と訊かれ、大きな声で「ロイヤル」と、答えていました。
返答に困るウエイターに向かってさらに「ロイヤル!」。
見かねたメンバーの一人が「ねえ、違うよ。」と、
言って自分のようやく間違いに気付いたようでした。
一体何を間違えたのかはいまだに不明です。
 
伝説<2> 鯖の味噌煮
 
今回は、最年少メンバーです。
兎に角涙もろく可愛い彼女ですが、お料理の腕前もなかなかなようです。
ホームページの掲示板などでも「お菓子を作りました♪」と、可愛さばっちり。
しかし、ある日の出来事にあ然としました。
その日、彼女はお味噌汁を作っていたそうです。
だしもとり、後は具を入れようと思って冷蔵庫を見たところ何もない!
困ったなあと、よく見ると目に入ったのは残り物の鯖の味噌煮。
「これならいけるかな」と、入れたそうです。
結果は、ご想像にお任せします。。。
「石狩汁とかに似てるかなあと、思って」と、彼女のコメントでした。
あの絶妙なタイミングで繰り広げられるミュージシャンテクはこんなところに
原点があるのかもしれないですね。。。。
 
伝説<3> サマーセーター
 
とてもがんばり屋で、
どんなことにも前向きで、力を出し惜しみしない彼女。
たくさんのことを感じて、しっかり自分の中に落とす彼女。
そんな彼女が、ある夏の終わりの日にポツリと言いました。
その昔、量販店に勤務していた頃、
セーターのデザインに携わっていました。
たくさんの色がハーモニーを奏でるような素敵なサマーセーター。
その作品を今も彼女はとっても大切にしています。
団の稽古が終わった後、そのサマーセーターをうれしそうに着て彼女は、
「この前、たんすを開いたらこの子がいて、
ああごめん、今年は全然着てあげてなかったねえって。
夏も終わりだし、一回くらい着てあげようと思って。」
と、言っていました。
その言葉が本当に優しくて、可愛くて、
また、子供を愛でる母のようで。。
夕焼けの太陽に照らされたサマーセーターはもう何年も着られているのに、
とても素敵に彼女に誇らしげにまとわれていました。
優しく、少女らしい彼女の一面が見えた夏の日の夕暮れでした。
 
伝説<4> おいしいもの
 
今回は、お料理大好き、こだわりの彼、登場です。
秋合宿、夜の懇親会テーマは「おいしいものをちょっと」。
大人の宴会は「量より質だ」ということで
彼は、「おーし、やるぞ!」と紀伊国屋へ買い出しに。
食材別に専用包丁や炊飯器も持参し、せっせとおつまみを作りました。
「ほら、パンのうえにこれと、これと、これをのせて食べると、
おいしいよ。ワインにあうでしょうー!」
とうれしそうに参加者の皆様へ勧めます。
「えー太るからパンはいらないよー」というと
ちょっと哀愁を漂わせ寂しげに。
しかし、、、
合宿最後、参加した方から「懇親会で食べた炊き立てのご飯の味。
絶対に忘れません!!」と言われて大満足の彼でした。
 
伝説<5> ホームの蕎麦屋
 
街を彼女と歩くと、必ず、彼女の知り合いに遭遇する。
彼女の地元でもなく、全くかけ離れたところでも、
「いやあ、久しぶりい」と、誰かに声をかけている。
それくらい知り合いが多い。
彼女は、誰かと言葉を交わすことをとても大事にしている。
「ここで会ったのも何かの縁」を自ら実行するかのように、
レストランのウエイトレスにも、どんどん話しかけて、友達になってしまう。
だから、サービスされることも多々ある。
ある地方公演での出来事。
駅のホームでメンバーたちと電車を待っていた。
「そろそろ電車が来るね。」と見ると、ひとり足りない。
彼女がいないのだ!「どこどこ?」とホームを探しても見当たらない。
ふと、見ると、ホームの蕎麦屋に見慣れた背中が、、、。
蕎麦屋のおじさんと楽しそうに話す彼女が、
「ここの蕎麦、おいしいんだもん。皆で食べようよ!電車1本遅らせてもいい?」と
無邪気に言う。
結局、皆で楽しく蕎麦を食べた。
今日もきっとどこかで、彼女の屈託の無い語りかけが、
知り合いや友達を増やしていることでしょう。
 
伝説<6> 眠ったままの車
 
彼は、よく見たこともない柄のTシャツを着ている。
大きな漢字が描かれているが、それは、日本に由来する漢字ではない。
どうやら、彼は中国が大好きらしい。
長い間、太極拳をたしなみ続けているからかもしれないが、
時の流れを感じられるので、余計に好きなのかもしれない。
そういえば、彼には何年も眠ったままの車があった。
車庫に全く使われないまま放置され、でも、毎年、税金や保険料を支払っていた。
特に美しく保存してあったわけではない。
落書きもされていた。
数年前ようやく、車を処分した。
彼は埃の層がどんどん厚くなる車を眺めては、時の流れを感じていたのだろうか。
いつもやさしく、常に人の立場に立ってものを考え、
涙もろく、情の厚い彼は、
中国という大国に何を求めて見つめているのだろうか。
 
伝説<7> パートナー
 
彼女の声はまるで鈴が鳴るようだ。
どこかはかなげで、それでいて、凛とした強さのある声。
そんな彼女は、3年半前、自分が太ってしまったと悩んでいた。
お腹周りがいくら腹筋をしても減らないと。
もともと、スレンダーな彼女なので、特に周りも彼女が太ったとは思わなかった。
お腹が腫れているような気がして病気かと思い、病院にまで行った。
そこで言われた言葉は
「おめでとうございます。おめでたですね。」だった。
晴天の霹靂とも言うべきなのか、
彼女の驚きようは想像もつかないほどだった。
もう6カ月の命がお腹に宿っていたのだ。
腹筋を始め、温泉、卓球、箱根登山、水泳etc. あらゆることに耐え、
特に語りかけてもらうこともされず、
その存在にすら気付いてもらえないまま、
命は育っていたのだ。
その命は今、彼女のかけがえのないパートナー。
子連れでもたくさんのことを楽しめ、
成し遂げられることを身をもって表現することになってしまった、、、
でも、全く動揺しない、ステキな彼女です。
 
伝説<8> ピンク色の箱
 
頭の中はスーパーコンピューター。
全てがきちんと計算されている。
あまりの頭の良さに周囲が萎縮してしまうこともある。
時には周りに妬まれたり、畏怖の念を抱かれたりすることもある。
桜の咲き乱れる4月。
プレイバッカーズ、稽古の昼食時。
彼女の目の前に美しい箱が並べてあった。
桜模様のピンク色の箱。
中には、ピンクの向こうにあんこが透けて見える、
桜餅が桜の葉に包まれてうれしそうに並んでいた。
「皆で食べよう。」言葉は少ない。
「食べたかったから。」ただ、それだけの説明文で
桜餅は提供された。
メンバー全員、美味しさにうなりながらおもちをいただいた。
そんな様子を彼女は穏やかに見つめていた。
押し付けないけれど、それでいて静かに心を打つ。
彼女の姿に夜桜を思い描いた、穏やかなお昼だった。
 
伝説<9> 恋するママ
 
彼女は今、恋をしている。
結婚ン年目、ピンクが似合う、ママの恋する相手は、
他ならぬ彼女のパートナー。
仕事が軌道に乗り、どんどん大きな企画を任されている彼。
夕食をはさんで、生き生きと語られる今日の出来事に耳を傾けることを
彼女は毎晩、とても楽しみにしている。
「彼の話を聞くのが私の『趣味』、って言ってもいいくらいなの。」
「今日は彼が出張なので、夜、メールの返事が書けます。」
結婚生活に嫌気がさして、プレイバックに逃げたこともあった。
結婚しなければこんな苦労はないのに、と思ったこともあった。
そんな時を経て、今は彼が最高。
昔より今、今よりこれからの方が、さらに信頼がふくらんでいく感じ。
「時間がたって、『熟成する』ってこともあるんだなあ。」と、
彼女は、朝食のパンを焼きながら思っている。
 
伝説<10> 新しい風
 
入団して間もない、彼はよく気が付く。
髪型を変えたり、口紅を塗ったりすれば、コメントをしてくれる
やさしい笑顔の下で、そっと人を見ていてくれる。
今まで、団の中で、そんなコメントをしてくれる人が
いなかったから、とても驚いた。
それは、私たちにとても新鮮で温かい風を吹き込んでくれた。
自主公演の際、チラシに掲載するため、
テーマを決めて団員のそれぞれが短い文を綴る。
彼は、これにひどく苦労をしていた。
詩的で、流れるような文が、なかなか団のOKを貰えなかった。
言葉と言葉の間にある思いを理解して欲しいと、忙しい中、
何度も書きなおしていた。
そして、、、。
今までとは、ちょっと違う彼の美しく、風になびくような文章が
掲載された。
 
伝説<11> おかえり!
 
彼は、最初に会ったとき、合宿でラインダンスを踊っていた。
輪の中で、彼は中心的な存在だった。
明るく、楽しく、おもしろくて、何より、彼がいると、場が和んで。
まもなく彼は、団のメンバーとなった。
パワフルな演技、よく通る声。
彼はアクターとして、団に不可欠な存在となっていった。
練習をともにして、たくさんの時間をメンバーたちと過ごした。
多くの時間と、多くの舞台を踏んでいるうちに、
いつの間にか、団に流れる時間と
彼の中に流れる時間が変わってきていた。
しばらく、お互いに距離を置くことにした。
時は流れ、また、お互いがお互いを必要と感じられるときが
廻ってきた。「おかえりなさい。」。
別々の時を刻んだ時計はまた、同じ時を刻み始めている。
今、団の中にはとまどいの空気も流れている。
その原因は、彼が口にする数々のおやじギャグ。。。
受け答えに窮する者、聞こえなかったふりをする者、そして、
心から喜んでいる者。
とにも、かくにも、彼がいることで、
笑顔が増えている(苦笑も含む)のは、
事実だ。
 
伝説<12> あの舞台俳優さん
 
「あの舞台俳優さんが合宿に来てくれるって」と、
団員が大騒ぎをしたのは何年前だったろう。
合宿地、伊豆の山奥で、その彼は1人、月を見上げていた。
太い竹に耳を当て、大地から水をくみ上げる音に心を寄せていた。
よくとおる声も、絞り込まれた体も、しなやかな体の動きも、
役者として長い年月を生きてきた証だった。
近寄りがたい感じがした。
舞台俳優がプレイバックシアターに興味をもつだろうか。
その場にいた誰もが疑問を抱いた。
彼が慣れ親しんだ演劇の世界とプレイバックシアターの世界は
似て非なるものに違いない。
完璧をめざす世界と精一杯を受け入れる世界。
ところが驚くことに、彼は持ち前の謙虚さと深い洞察力で、
この二つの世界を統合していった。
月日が流れた。
今、彼の周りには多くの家族がいる。犬もいる。猫もいる。
彼らと一緒に食卓を囲み、彼らの笑顔を見る時間が増えた。
朝の散歩で犬たちと一緒に富士山を眺めるようになった。
手には犬の糞を入れる袋。ポケットには小さな子犬。
いつしか、かつての近寄りがたさは消えていた。
 
伝説<13> すてきな無邪気
 
あれは何がきっかけだったろうか?
そこは団の定期練習をしていた部屋
団員全員で写真を撮ることになった。
でもシャッターを押す人は写ることができない。
カメラマンを決めかねていたとき
「誰かに頼もうよ」
彼女は突然部屋を出て行った。
間もなく見知らぬ男性が登場した。
唖然としているほかの団員を横目に
「おじさん、皆で写真撮りたいからお願いできますか?」
無邪気な声と笑顔で彼女は言う。
彼もなぜだか突然、声を掛けられた女性に写真を撮らされ
少し困惑気味にシャッターを押す。
「おじさんありがとう!これ、よかったどうぞ」
そう言って部屋にあったおまんじゅうやせんべいを渡していた。
おじさんが喜んでいたかどうかは不明だが…
そんな彼女はとっても友達が多い。
それは
彼女に出会う人がその無邪気な声と笑顔に
いつのまにか包まれてしまうからかもしれない。
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