虐待防止プログラム 
「ママのキモチを抱きしめて こどももギュっと抱きしめて」
<ロータリー第2590地区 2009-10年度 地区補助金 助成事業>

2010.6.11

日時 : 2010年6月11日(金) 10:30~11:30
会場 : 能見台地区センター 多目的室 (横浜市金沢区)
主催 : 子育て支援ネットワーク「サンコファ」
共催 : 横浜金沢ロータリークラブ
後援 : 金沢区役所
協力 : 劇団プレイバッカーズ
人数 : 63人


●全体の流れ

1. 導入
 最近の子育て状況、気持ちをインタビューし、体と声で表現する (手法 動く彫刻)
朝、イライラして娘に八つ当たりしてしまい、ごめんなさいと思った。
夫に対して嫌悪感がある。
子どもが、同居している義母のところへたびだひ行ってしまう。嫉妬してしまう。
2. 即興による再現ドラマ (手法 ストーリー) 
・「後悔」
 昔、保育園で虐待を受けているらしき女の子がいた。
あるとき、あざを作ってきたので、女の子のお母さんに声をかけると「自転車で転んだの」という返事だった。そして、しばらくのち、女の子は園に来なくなり、亡くなったことを知った。
 彼女を助けることができなかった。
 園で女の子を悼む会を開いたとき、先生方が肩を震わせながら泣いていた。
今でも、その姿が忘れられず悔いている。
・「イライラの末に」
 夕方、義父が、「夕飯はまだか」と急かし、小学生の息子の宿題を手伝っている私をじろじろ見る。
 その嫌な視線を感じ、イライラしながら義父の夕食の準備をする。彼の夕食が終わり、いざ、子ども二人の番というときに、二人がふざけ始めた。私はイライラが最高潮に達し、長男を投げ飛ばしてしまった。彼は泣きじゃくり、次男は怯えた。私は、ハッと我に返り、子どもたちを抱きしめ「ごめんね、ごめんね」と謝った。

アンケート記入・回収

◎普段、何気なく子どもたちの心を傷つけているのだと感じた。子どもや自分以外の対象が、どんな気持ちでいたかという問いに、いつも気付かないふり、気付こうとしない自分がいたことを感じた。
◎心にちょっと余裕ができた。子どもにも主張があるのだと思えた。
◎期待以上のもので、本当に感動した。なぜ、それぞれのアクターの方がその場だけで、あのように息の合う演技ができるのか不思議。
◎ネガティブな気持ちを隠さず表現しても良いことなのだと思った。
◎同じ立場だったら、私はどうしただろうと涙がこみあげてきた。同じ思いをしている人たちがいることの安心感。理解してもらえるという喜びを感じた。
◎子育てをしていると大変だなあと思うことが多く、自分の未熟さを責めてしまうことが良くあるのだが、「皆、同じように大変なのだ」、「それだけ、すごいことをしているのだ」と思い、元気をもらった。
◎日頃、表に出せない感情をアクターが代わりに出してくれたことで、「こんな気持ちだったのか」、「醜いな、私」と気付けた。初めから涙が出て仕方がなかった。
◎「負」と思う感情も考え方で、悪いものではないのかなと思った。
◎共感を生み、その親の気持ちも落ち着き、心の穴も埋められていくと思った。
◎子どもを預かってもらい、リフレッシュ。改めて会うとやっぱりかわいいなと思える。
◎虐待について、自分にできることはあるのかなと考えた。
◎話を語り、ずっとしまいこんでいた思いを表出することができた。「こうだったら良かった」と後悔するばかりで、明るい未来を想像することさえ、忘れていた自分に気付いた。
本当に浄化されたような感じがした。
◎日本の女性が、どれだけたくさんの荷物を背負って生きているか、表現して感じられるすばらしい機会だと思う。
◎話を聞き共感できた。どの体験も父親が深く関わっているはずなのに、ポッカリ穴があいたように父親不在だと感じた。きっと知らないでいるのだろう。
◎子育てをがんばっている人が、役者としてがんばっている姿に感動した。
◎自然と涙がでてきた。自分のことを客観的にみられ、閉じこもりがちな母親にとって、振り返ることができ、気持ちもオープンにすることができる。大切なことだと思う。こうだったらという場面を見られて、後悔ばかりの記憶を塗りかえることができ、明るい自分に切り替えられると思う。
◎虐待は本当に他人ごとではない。内にためないようにしたいと思った。
◎自分を受け止めつつ、子どもを受け止めたいと思った。
◎子どものことは、自分でもどうしていいのかわからないことが多い。他のお母さんも大変な思いをして「親」をやっているのだと思った。他のお母さんたちに親近感がわいた。
※ストーリー掲載にあたり、私たちは、ストーリーを語ってくださった方(テラー)のプライバシー保護のために、以下のことを遵守しています。
・事前にテラーの了解を得ています。
・テラーが特定できないように、表現に配慮しています。