<教育パフォーマンス> ケーススタディ
「いじめ」をなくすには?
昨年11月に続き2回目の公演
2010.2.9
日時 : 2010年2月9日(金) 13:30~15:00
会場 : 小金井第四小学校
人数 : 90人
●全体の流れ
1. 導入 前回の公演から、いじめに関しての変化、気持ちをインタビューし、体と声で表現する(手法 動く彫刻)
・現実に、こういうことが起こっているのかと初めて気付いた。
・いじめられている相手の気持ちがわかった。これから注意しようと思った。
・クラスの中で、少しずついじめがなくなってきているように思う。
2. 即興による再現ドラマ (手法ストーリー)
・「ひとりぼっち」
2年生の頃、「デブ、ブタ」と複数の人から悪口を言われた。先生に言ったが何も変わらなかった。 周囲は、笑っているだけだった。とても悲しかった。
・「しつこい攻撃」
クラスにチョッカイをだしてくる友人がいる。先生が注意すると誤魔化して、「やっていない」と言って、また続ける。先生は、「離れておきなさい」というが、また手をだしてくる。友人の中には、止めてくれる人もいるが、だんだん自分もむかついてくるので、やり返してしまうこともある。
・「返してほしいのに」
保育園の頃、昼食後、大好きな遊具のスクーターに乗ろうとずっと、楽しみにしていた。いざ、遊んでいると、クラスの男の子が「ちょっと乗せて」と横取りしてしまい、結局、返してくれなかった。相手は、利かん坊な子だから、何も言えなかった。
・「救いの手」
6年生の大きいひとりが、もうひとりの小さい子の帽子を取りあげて、からかっていた。なかなか返そうとせず、ついには高い塀の上にのせてしまった。とられた子は、悲しそうにあきらめて帰った。僕は、塀の上の帽子をとって、彼を追いかけた。帽子を渡してあげると「ありがとう」と言った。「こんなことは、してはいけないのに」と思った。
・「孤独」
席替えで仲良しの子と同じ班になった。ある日、そのうちの2人から、無視されるようになった。係りの仕事を私だけ、やらせてもらえなかったり、話かけてもらえなかったりした。誰も私を守ってくれなかった。母親に話をし、少し気持ちが楽になったが、学校に行くのも嫌になった。
3. まとめ (手法 コラージュ)
これまで語られたストーリーのエッセンスを演じ、公演内容を振り返る。
アンケート記入・回収
<児童>より
◎ いじめられるとどんなに嫌か、仲間はずれにされると、どれだけ傷つくかを学んだ。
◎ 手を挙げたかったけど、勇気がなくて言えなかった。恥ずかしいし、また、いじめられるのが嫌だったから。
◎ 改めて、いじめを止めようと思った。自分の悪口を言われたことを人前で話せるなんて、すごいと思った。
◎ いじめの非道さと、残酷さを知った。いじめられたら、誰かに相談したい。いじめられている人を見たときは、できるだけ助けてあげたいと改めて思った。
◎ 今回も心に残る劇だった。今までは、いじめられている人がいても、ほっておけば自分は巻き込まれないと考えていたが、前回と今回の授業でいじめや暴力を受けている人がいたら、助けようという考え方に変わった。
◎ 悪いつもりはなくても、言ったことは取り戻せないから、傷つける言葉は良くないとわかった。
言葉を言うときは、相手の気持ちを考えて言うようにしたい。
◎ いじめられている人は、誰かに声をかけてほしいと思っていることがわかった。
ひとりが「やめなよ」と言ったら、みんなも声をかけられるのではないかと思った。
◎ 今までは、自分がいじめられていないから「いいや」と思っていたけど、公演を観て、「これは助けなきゃ」と思った。自分の過去のことを言えたので、もやもやが晴れた。
◎ 前回より、いじめは良くないとわかった。私はまだ、悪口を言ってしまい、「みんなもやっているからいいや」と思いずっと言っているけど、やっぱりいけないことなのだなと思った。
◎ 1回目に公演を観た時に正直、「この劇を観て、友達を仲間はずれにしたり、いじめたりする人たちの心は動くのかな?」と思った。でも、公演を観た翌日から、だんだんいじめが少なくなってきように感じた。私自身も変わった気がする。
◎ 思い出したくないことも思い出したので、悲しかった。話そうかと迷ったけど、いじめられている子も思い出してしまったら、私と同じ悲しいのではないかと思って、話すのを止めた。
◎ わかったことは、自分を救ってくれる友達、親友、家族がいること。みんながいることで、心の支えになると思う。
◎ 私と同じ気持ちや体験がたくさんあった。心の中で「うん、うん」と頷きながら見た。
※ストーリー掲載にあたり、私たちは、ストーリーを語ってくださった方(テラー)のプライバシー保護のために、以下のことを遵守しています。
・事前にテラーの了解を得ています。
・テラーが特定できないように、表現に配慮しています。