| 1. |
情報交換 |
・ |
参加者が、テーマに応じて動き、お互いの情報交換を行う
職種、食介護対象者 |
・. |
「食介護」をテーマに最近の出来事を話す |
|
|
| 2. |
導入
最近の気持ちをインタビューし、それを体と声で表現する。
(手法 動く彫刻) |
・ |
障害をおった患者さんの嚥下(えんげ)訓練をする毎日だ。日に日に良くなっていく姿を見て、手応えを感じている。 |
・ |
栄養状態が気になる入居者がいる。体重が増えないのは、何が原因なのかと、数ある中から悩みながら対応している。 |
・ |
日頃、食事に出せない高級魚をお正月のメニューにした。入居しているお年寄りたちは、明日には食べたことも忘れてしまうが、食べている間はとても喜んでくれて良かった。 |
| |
|
3. |
即興による再現ドラマ (手法 ストーリー) |
・ |
「今なら」 |
|
父が、病気で半身不随になってしまった。それまで一家の大黒柱だったので、父が働けなくなり、食べていくことも大変だった。母も混乱し、家族はバラバラになった。父もつらかったと思う。今となっては、父が食事のとき、よだれを垂らしていたことも家族で笑い話にできる。生きてさえいれば何とかなる、彼の人生はこれからだと思える。
|
| |
|
・ |
「念願の献立」 |
|
入居している老人は、食べることにムラがあった。あまりに痩せていたので、じょくそう(床ずれ)ができてしまい、太るためにも食べてほしかった。しかし、実際はそう簡単なことではなかった。
「いつも同じようなもので、食べられない」と彼は主張した。
ある時、「ナポリタンが食べたい」と言うので、調理に無理を言って献立にしてもらった。彼は別人のように、たくさん食べてくれた。そして、「おいしかったよ」と伝えてくれた。その一言が、とてもうれしかった。 |
| |
|
・ |
「食べるとは」 |
|
担当する患者さんは、消化器を手術し全く食べられない状態だった。長い間、家族と離れ入院生活をしていた。彼女は、クリスマスイブに家族と夕食を共にするために、外出するかどうか迷っていた。レストランに行っても、食べられない自分の姿を家族に見せるのは嫌だったし、料理を残してしまうのもシェフに悪いのではないかと思っていた。
また、気分が悪くなることも心配だった。散々迷った末、彼女は、予約したレストランへおめかしをして出掛けた。
宿直の夜、転んだりしないだろうかと心配して待っていると、彼女はうれしそうに帰ってきた。「何も食べられなかったのに家族においしかったね、と言ってしまったのよ。家族がおいしそうに食べる姿を見たらそう思ったの。私って変よね」と彼女は、笑いながら言った。食べるということの奥深さを感じた。
|
| |
|
・ |
「いつか自分も」 |
|
昔、母は地域で活躍する毅然とした女性だった。最近、認知症が進み、物忘れがひどくなった。
お金がなくなったと騒いだり、何かというと息子である私と喧嘩腰になったりした。
そして、とうとう母は、私に「お前みたいな息子は、死んじまえ」と罵声をあびせた。あの母が、まさかこのようになってしまうとは思わなかった。そして、自分も、いつかそうなるのではないかと慄然とする。
|
| |
|
| ●アンケート記入・回収 |
|
|
|
◎ |
自分の家族のことを語られている方のお話から、人はそれぞれ悩みを抱えているということを改めて感じた。悩んでいるのは自分だけではないと、今さらながら感じて良い機会となった。 |
◎ |
短いやりとりの中から、相手の気持ちを抜き出すのは凄いと思った。 |
◎ |
知らぬ間に涙が流れていた。それも3回、4回と。私としたことが。。。これが琴線に触れるということだと思った。 |
◎ |
他の方の体験が再現されるのを見ながら、自分の勤務先の利用者の方の顔が何人か浮かび、そうそう、とか、へえ、とか、やっぱりこの接し方で良かったのだ、など頭の中がいっぱいになった。食という場面から、その人の人生、人としての尊厳の大切さを強く感じた。 |
◎ |
職種によって感じ方、考え方が違うのだと改めて感じた。 |
◎ |
新しい世界だった。自分の気持ちを演じていただいているような気持ちだった。 |
◎ |
全くわからないまま参加したが、すぐにその空間に引き込まれた。いろいろな人の体験や思いを目の当たりにし、自分のことも思い出しながら、様々な感情が押し寄せてきて、びっくりした。自分の話も、もっと他の方のいろいろな話も見てみたい。 |
◎ |
「日常」をドラマ化することによって切り取り、「興味」に還元する。何気ない日々に活力を与えるイベントだと思った。帰ったら妻の苦労話をもっと聞いてみようと思う。 |