● <平和パフォーマンス>ケーススタディ

「世代を超えて」 −平和を語り合おう−

日 時:2008年11月15日(土) 14:00〜16:00
会 場:宜野湾市中央公民館

2008.11.15
流れ

導入:

平和を感じるとき、平和が脅かされていると感じるときについてインタビューし、それを体と声で表現する。  (手法 動く彫刻)

・子どもの頃、一人でおつかいに行くと近所のおばさんから急いで帰るように言われた。
 近くにいた米兵が私の方を見ていたのだ。今思えば、危険な状態だったのかもしれない。
・子どもの笑い声が聞こえると心から平和を感じる。
・空爆のない夜をほとんど体験したことがないというイスラエルの人々と出会い、日本で当たり前のことが実は世界では当たり前ではないのだということを痛感した。


即興による再現ドラマ(手法 ストーリー):
「どうしようもなくて」
終戦の時、私は高校生だった。本当に何もない時代だった。学校に持っていかなければならない布が手に入らず、次からは絶対持ってくるようにと先生に強く責められた。私に残された道は一つだった。母が「死んでも離さない」と言って戦時中の一番厳しい折にも手放さなかった、たった一つの着物があった。米とも物資とも換えなかった、とても価値のある着物だ。皆が寝静まった頃、私はそっとその着物を手に取り、ハサミを入れた。すると気配を察した母が現れ、無残に切断された着物を目にした。彼女の頬を伝う涙が、私の胸をしめつけた。卒業してから、この時のことを先生に伝えると、謝ってくれた。
「迫りくる恐怖」
私の通っていた中学は、米軍基地の近くにあり、上空を頻繁にジェット機が飛んでいた。ある日の午後、私たちの目に入ってきた飛行機の様子が、いつもと違った。飛行機の後ろから火花が出ていた。同時に、みるみるこちらに迫ってきた。「墜落する!」そう悟った瞬間、皆、無我夢中で逃げた。それはまさに「死」の恐怖だった。それからというもの、飛行機の音が近づく度に、あの時の恐怖がよみがえり、教室中に緊張の糸が張りつめた。
「隠された歴史」
数年前から平和ガイドをしている。沖縄戦の実際の歴史を人々に知って欲しいという思いからだ。 ある時、その勉強のために歴史を探求していくと、驚愕の事実にたどりついた。自分が小学校の時、毎年、母親に連れられて遊びに行っていた親戚の家があった。そこが、従軍慰安婦の働いていた場所ということを初めて知ったのだ。自分のごく身近に隠された歴史を何も知らず、平和ガイドをしていたことがショックだった。そのような話はタブーであり、親も親戚もこれまで一切触れなかった。私たち世代は実際に、こうした歴史を体験してない。しかし、事実を継承していくことが一番大事だと思っている。

まとめ:

これからの社会がどうなっていってほしいかをインタビューし、からだと声で表現。
  (手法 トランスフォーメーション)



アンケート記入・回収

コミュニケーションとは、どういうものかということを一言で言ってくれた気がする。即興でこんなにまとまるものなのか?記憶を視覚に変えていく、大切な作業だと思う。
即興劇の素晴らしさに感動した。また平和についても、良いテーマだった。普天間飛行場が、平和な町になることを願っている。
人の中にある感情を表現するだけで、なんと癒されるのだろうと思った。ある人の体験を別の人が表現することで起こったもの、体験したものは消せない、やり直せないけど、共有、共感するだけでなんと救われるのだろうと思った。また観たい
沖縄に住むひとりの人間として改めて平和とは・・・?と考えた。戦争に直接関わらずとも平和への思いは、年代と時を越えて心で感じられるものと思った。身の回りの幸せを大切にしていきたい。
私は小、中、高と毎年、沖縄戦について教えられてきた。(6・23)でも毎年行うことで慣れが生じ、次第に聞くことが飽きてしまった。今回、プレイバックシアターを見て、実際に講演を聞くよりも、子どもたちが即興で演じてみることで、戦争について自身のこととして捉えるのではないかと感じた。今後は、若い人たち(大学とか中、高生)にも気軽に参加できるようなプレイバックシアターにしてほしい。
「想像してみる、劇を演じる」その中で改めて自分の考えや平和について、深く考えることができた。これまで、安全に暮らしてきた私にとって、平和とは当たり前に無意識の中にあるものだと思っていたので、今日は本当に良い公演をみることができた。
沖縄国際大学のヘリ墜落事故をプレイバックで表現されたことで、あの時の悲惨さを実感できた。 コミュニケーション、表現のやり取りで人と人との気持ちが伝わり、とっても関心のある公演だった。平和への即興劇は身近に感じられた。

※ストーリー掲載にあたり、私たちは、ストーリーを語ってくださった方 ( テラー ) のプライバシー保護のために、以下のことを遵守しています。
・事前にテラーの了解を得ています。
・テラーが特定できないように、表現に配慮しています。


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