私は仕事をしている自分が好きだった。
妊娠した時も、育児休暇の後は仕事に復帰するというシナリオ以外なかった。
そして私は、一人目の子どもを出産し、1年の育児休後、職場復帰を果たした。
育児休暇をとって復帰したのは私が初めてであり、職場では画期的なことだった。
やがて、二人目の子どもを妊娠した。
一人目の時と同様に1年の育児休暇を取るべく、上司に相談した。
前回のこともあったので、私は何の不安を抱くこともなく、むしろそれがごく自然なことだと思っていた。
「今度は2か月でいいかな?それとも半年?」
思いがけない言葉に、私は戸惑った。「えっ?1年間ではだめなの?」
しかも、私の休暇も、復帰も、歓迎されないことが伝わってきた。
少し考えさせてください、そう言って部屋を出た。
一体どうしたらいいのだろうか、悩んでいる間にも時間は刻々と過ぎ、日増しに大きくなるお腹が、動くことを億劫にした。
「無理しなくていいのよ」
同僚たちのねぎらいの言葉が、ずっしりと重かった。
無理をしないで辞めてください、そういう意味だろうか。
休暇を取れば、上司や同僚に負担がかかることは分かっている。
そして皆も、一度目の経験からそれを学習したのだろう。
それでも、仕事も育児休暇も私にとって必要なものなのだと、声に出して言いたかった。
誰も口には出さないけれど、皆、私が決断するのを待っていることは明らかだった。
「辞める」決断をすることを。
それ以外の選択肢がなくなってしまった私は、ついに、自分が大好きな仕事を手放してしまった。
私は自分の意志を貫けなかった。
周りからの圧力に私は屈してしまったのだ。
あれから数年が経ってしまった今もなお、もう帰ってこない仕事とあの時の自分を思うと、後悔の念でいっぱいになる。 |