●< ワーク・ライフ・バランス 公演> ケーススタディ

仕事と家庭生活の調和 
〜 どっちが大事?  どっちも大事! 〜 

日 時:2008年9月10日(水) 13:30〜15:30
会 場:B-nest (静岡市)
参加者:民間企業の人事担当者   33 人
主催:静岡市保健福祉子ども局

2008.9.10

当日、語られたストーリー(即興による再現ドラマ)をご紹介します
 
「周りからの圧力」
 

私は仕事をしている自分が好きだった。
妊娠した時も、育児休暇の後は仕事に復帰するというシナリオ以外なかった。
そして私は、一人目の子どもを出産し、1年の育児休後、職場復帰を果たした。
育児休暇をとって復帰したのは私が初めてであり、職場では画期的なことだった。

やがて、二人目の子どもを妊娠した。
一人目の時と同様に1年の育児休暇を取るべく、上司に相談した。
前回のこともあったので、私は何の不安を抱くこともなく、むしろそれがごく自然なことだと思っていた。
「今度は2か月でいいかな?それとも半年?」
思いがけない言葉に、私は戸惑った。「えっ?1年間ではだめなの?」
しかも、私の休暇も、復帰も、歓迎されないことが伝わってきた。
少し考えさせてください、そう言って部屋を出た。
一体どうしたらいいのだろうか、悩んでいる間にも時間は刻々と過ぎ、日増しに大きくなるお腹が、動くことを億劫にした。
「無理しなくていいのよ」
同僚たちのねぎらいの言葉が、ずっしりと重かった。
無理をしないで辞めてください、そういう意味だろうか。

休暇を取れば、上司や同僚に負担がかかることは分かっている。
そして皆も、一度目の経験からそれを学習したのだろう。
それでも、仕事も育児休暇も私にとって必要なものなのだと、声に出して言いたかった。
誰も口には出さないけれど、皆、私が決断するのを待っていることは明らかだった。
「辞める」決断をすることを。

それ以外の選択肢がなくなってしまった私は、ついに、自分が大好きな仕事を手放してしまった。
私は自分の意志を貫けなかった。
周りからの圧力に私は屈してしまったのだ。
あれから数年が経ってしまった今もなお、もう帰ってこない仕事とあの時の自分を思うと、後悔の念でいっぱいになる。

   
「大きく離れていく二人の距離」
 

私と妻には子どももなく、二人で気ままに暮らしていた。
私は仕事だけではなく、趣味の活動も大切にして楽しんでいた。
二人で出かけることも多かった。
妻も自分の時間を楽しんでいたと思う。
いつも二人は横に並びながら、お互い自分の道を歩んでいる、そんな理想的な関係だった。

ある時、妻の母に介護が必要となり、我が家で引き取ることになった。
それからというもの、私は妻と一緒になって介護をしてきたつもりだった。
しかし、ふと気付くと、妻だけが重責と疲労感でいっぱいになっていた。
妻は、実質的にも、精神的にも、限界に近付いていた。
それまでの生活のペースを守りながら介護をしている私と、すべてを背負い込んで介護をしている

同じスタート地点から走り出した角度の違うベクトルは、同じゴールを設定しないかぎり、二度と同じ場所には戻れない。
身内とそうでない者。
どうにもならない壁が、そこにはあるように思える。
私にも自分の時間は大切だが、二人を残して出かけるその度に、咎められているような気がする。

   

※ストーリー掲載にあたり、私たちは、ストーリーを語ってくださった方(テラー)のプライバシー保護のために、以下のことを遵守しています。
・事前にテラーの了解を得ています。
・テラーが特定できないように、表現に配慮しています。

終演後の観客アンケート(一部抜粋)をご紹介します
 
1. ワーク・ライフ・バランスの必要性を認識できましたか?
     
33人回答
十分認識できた
ほぼ認識できた
どちらともいえない
認識できなかった
12
20
1
0人
36.4%
60.6%
3.0%
0.0%

2. 働き方を見直す機会になりましたか。
     
31人回答
十分なった
ほぼなった
どちらともいえない
ならなかった
9人
10人
12人
0人
29.0%
32.3%
38.7%
0.0%

3. 効率的に仕事に取り組むよう意識する機会になりましたか。
     
31人回答
十分なった
ほぼなった
どちらともいえない
ならなかった
8人
14人
9人
0人
25.8%
45.2.8%
29.0%
0.0%

4. 様々な価値観を受け入れる機会になりましたか?
     
33人回答
十分あった
ほぼあった
どちらともいえない
ならなかった
8人
22人
3人
0人
24.2%
66.7%
9.1%
0.0%

5. 他人への理解が深まりましたか?
     
33人回答
十分深まった
ほぼ深まった
どちらともいえない
深まらなかった
6人
24人
3人
0人
18.2%
72.7%
9.1
0.0%

6. 参加者との一体感がありましたか?
     
91人回答
十分あった
ほぼあった
どちらともいえない
ならなかった
7人
18人
8人
0人
21.2%
54.5%
24.2%
0.0%

感想
 
自分の将来像を考えさせられた。そう遠くない未来のことなので、今から真剣に対策を考えたいと思った。

即興劇には緊張感があり共感できることが多かった。


本日のセミナーに参加して、これを職場でどう具体化していくのか?まずは自分の家庭で自分の職場でできることから始めよう、少しずつでも。と感じた。
以前も見たが相変わらず面白い。反応が鋭いので影響力のある劇団として育っていってほしい。
表現の仕方がとても素晴らしく思った。
ついつい「そうそう、うんうん」とうなづいてしまった。
ワーク・ライフ・バランスについての理解を深めるいい機会になった。
ワーク・ライフ・バランスについて意識するようになってきているが、現実は思うようにいかない。関係者(社員・取引先)を含め、皆が理解しないと難しいと思う。
即興であんなに素晴らしいドラマが作れるなんて…感動だった。(何の打ち合わせもないのに!)

短時間でよくストーリーをまとめていると思った。
劇に共感する部分があった。インタビューで、相手の思いを上手にひきだされていることに感動した。
参加者のインタビューから、即興でステージができるのは素晴らしかった。 本日のイベントは、気付きのいい機会になったが、次のステップはどうかと思うと難しい。
即興でストーリーになるなんて、すごい。
自分の中にストーリーがあっても、皆さんの前で語るのはなかなかできない。
 
        株式会社  アズ


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