●<ワークライフバランス パフォーマンス> ケーススタディ

「男女共同参画のための研究と実践の交流推進フォーラム」
〜プレイバックシアターで見る私たちのワーク・ライフ・バランス〜

日 時:2008年8月30日(土) 13:00〜15:00
会 場:国立女性会館 中会議室

2008.8.30

全体の流れ

導入:

フォーラムに対する気持ちをインタビューし、それを体と声で表現する。(手法 動く彫刻)

・地方から参加したが大雨で新幹線が止まり大変だった。
・部屋の前で並んでいたのに予定されていた分科会がキャンセルになって疲れた。
・分科会を主催した。参加者に喜んでもらえてうれしかった。
・これから分科会を担当するのでたくさんの人に参加してもらいたい。


即興による再現ドラマ(手法 ストーリー):

「働きすぎへの疑問」
女性の就労を応援する仕事だと知って、張り切って就職した。現実は、厳しく残業の日々が続いた。上司は根性論を掲げ、結果を出すように迫っていた。週末でさえ働いた。そして、四六時中仕事のことが頭を離れることはなかった。そんな生活に疑問を感じ、いよいよ限界と判断した私は退職する道を選んだ。転職した今は、自分自身のための時間もあり、バランスを取り戻した。

「上司の反応」
私の職場は女性の子育てが成り立っている部署だった。次々と子供を産み、休暇をとる仲間を見送って私は、張り切って仕事をしていた。そんな折、私も妊娠した。相次いでの出産であることもあり、多少の不安を抱えながら上司に報告した。「おめでとう」という言葉を期待していたのに、とっさに返ってきた言葉は、「またか!」だった。そのうえ上司は、自分が会議に出たときに仲間から「女性ばかり採用するから、そんなことになるのだ」となじられたことを私に愚痴った。あんまりだと思った。

「亡き妻を思って」
文字通り、私は仕事人間の夫だったが、妻は何も言わなかった。そして、妻が病気であろうと、介護を必要としていようと私は、仕事を優先させていた。今は亡き妻である。珍しく二人で温泉に行ったとき、妻は幸せそうだった。妻の死後、大地震を体験した。あの騒動のなかでも、きっと妻より仕事を優先せざるを得なかっただろうと思うと、彼女の他界が地震の前で良かったと思う。


まとめ:

これまで語られたストーリーのエッセンスを演じ、公演内容を振り返る。
 (手法 コラージュ)



アンケート記入・回収

見学者からの感想:

いわゆるエピソードとして、文章を読むのと劇で観るのは違うと思った。いつもだと相手に対して「それは違うと思う!」と言ってしまうようなことでさえ共感でき、ストンと腑に落ちたので驚いた。

新しい試みとして感激した。ワーク・ライフ・バランスを考えるうえで机上の空論でなく、生きたカタチであり、心に落ちるカタチなのだと思った。劇にすることで感情移入ができ、いつまでも心に残る手法だと思った。

思い通りにいかないとき、どんな気持ちになり、どんな闘いがあるかが見えた。また立場が変わればまったく違う感情や考え、答えがでると思った。共感を誘う、すばらしい演技だった。

人間、生きている間に自分を責めることも多くあるが、気持ちを切りかえて生きてくこと、より良い生き方を捜していくことが大切、と思えた。心のひっかかりが落ちていく感じがした。

目の前でリアルに見る即興劇のファンになった。現実では表現しにくい感情までも観客が共有、共感できるほどに表現してもらって、泣けてきた。

皆同じような体験をしているのだから特に話すこともない、と最初は見ていた。しかし、途中からは 一人ひとりの人生が一つひとつのドラマだと強く感じた。演技が素晴らしかったこともあると思う。

立場を変えると自分の気がつかなかったことが見えてくる。実は自分の見ているもの、考えていることは偏った視線からの小さな範囲であることに気がついた。

登場人物の一人ひとりに心を重ねて泣いたり、笑ったり、怒ったりした。観ているだけだったのに、 私自身の様々な感情を引出してもらった。一つの出来事もそれを語る人物によって異なる物語になると思った。


※ストーリー掲載にあたり、私たちは、ストーリーを語ってくださった方 ( テラー ) のプライバシー保護のために、以下のことを遵守しています。
・事前にテラーの了解を得ています。
・テラーが特定できないように、表現に配慮しています。


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