●教育パフォーマンス ケーススタディ

新発寒小学校

日時:2007年12月19日(水)13:40〜14:40
会場:札幌市立新発寒小学校
対象:5年生児童
2007.12.19

テーマ:「いじめ」をなくすには?


全体の流れ

導入:
いじめに関しての気持ちをインタビューし、体と声で表現する。 (手法 動く彫刻、)

大勢に雪玉をぶつけられて、学校に行きたくなくなった。
友達がくつを隠されているというのを聞いて、かわいそうだと思った。
即興による再現ドラマ(手法 ストーリー)

「一体どうして?」
給食当番が配ったものを受け取らず、自分で勝手に盛り付ける人が何人かいる。どうしてそんなことをするのと思い、何度か注意したが、一向に変わらない。どうしたらいいのか困り果てていたら、クラスの問題として取り上げられた。皆で話し合いをしたら、やっと解決した。今ほっとできるようになり、給食の時間が楽しくなった。

「謝罪」
突然数人が、私が話しかけても無視するようになった。話しかけても知らんぷりして、自分の用がある時だけ話しかけてくる。先生に言っても変わらない。母に言っても先生に相談しなさいと言うばかり。どうしたらいいのか途方にくれていた。ある日学校を休んだら、いじめっ子が突然、家に謝りに来た。その日以来、いじめがなくなったので、良かった。

「やめてほしい」 
男子のほぼ全員から、あるお笑いタレントに似ている、きもいと言われている。とても嫌な気持ちがしているのに、全然気づいてくれない。自分でも「やめて」と言っているし、クラスの女子の何人かは「やめなよ」と何度も言ってくれている。しかし、悪口は今も続いている。本当に嫌だ。
まとめ  (手法 コラージュ)

これまで語られたストーリーのエッセンスを演じることで公演内容を振り返る。

 
話し合い

いじめられている子に対して、一人ひとりが自分には何が出来るのかを発言してもらう。

・お互いの気持ちを聞く  ・数人でやめなよと言う  ・ひとりで思い切って止める  ・大人に相談する  ・先生に話す   ・校長先生にしかってもらう  ・大人に相談するのは最後の手段。自分たちの成長のため、自分たちで何とかしてみる  ・電話相談に電話して話を聞いてもらう     ・話を聞いてあげる

 
今後出来るだけ試みてようと思う人には手を挙げてもらう。


アンケート記入・回収

児童より

今までいじめの場面を見て、やめなよと言ったことがなかったが、この公演を見て積極的に注意したいと思った。

自分はきつく言ったつもりではなくても、相手は傷ついていることもあるんだなと思った。
こういうことが起きていることを知らなかった。今回知ることができて良かった。

B さんが無視されているシーンが心に残った。

いじめがどれほど辛いものかがよくわかった。

クラスや学年で悪口がなくなると思う。

どの人がどのように思っているか、劇でよくわかったので、相手の気持ちを考えて物事をおこなえるようにしたい。

A さんが話を見ながら泣きそうになっているところが印象に残った。

友達の気持ちを察してあげられるようになると思う。

台本もないのにどうしてすぐに出来るのかが不思議だった。

泣いている時、いじめている時、なぐさめてあげる時のシーンが感動した。

いじめている人を見たら先生に報告しようと思った。

   
先生より
 

結論を強要しない所が私は心地良かった。特に、最後のまとめで「靴の立場」、「芸能人の立場」を語った部分が印象的だった。「相手の立場になって考えよう」、「自分がされたらどう思う?」という言葉は指導の中で使うが、靴や芸能人のことにまで考えが及んでいなかった。目から鱗状態だった。また、みんなの気持ちを妨げる参加の仕方には、毅然とした態度で、相手に問う姿勢も勉強になった。自分の体験を話す児童には優しく、その勇気を最大限に認め、全体の雰囲気を作り上げていく様子は、さすがプロ!と感動だった。私も出来ることから実践していこうと思っている。

最後のグループでの話し合いも団員の方に入って頂いたのが大変効果的だった。学校は人手不足(?)のため、子どもだけにまとめの話し合いをさせている。しかし、公演を見て、どのような気持ちになるのが良いのかを分かっている人がリーダーになっていることで、短時間で目的を持った話し合いになっていたと感じた。発表も団員の方が言うことで、子どもの心に響くポイントを聞くことが出来た。翌日、担任に「何が変わりましたか」と尋ねたところ「何となく雰囲気が違う。1人の児童が悪口を言われていることを訴えてきました」とのことだった。小さな前進があればと思っている。

これからも全国の子どもたち、先生方に発信し続けてほしい。児童の感想にもあるが、機会があればまたぜひ、子どもたちに触れさせたいと思っている。他の先生方にも、あの空間を味わって!と願っている。
   
保護者より

みんなの前で自分に起きた出来事を話すには勇気がいることだと思うが、思いきって話すことで、ストーリーを演じてもらい、少しでも気持ちがわかってもらえ、楽になる気がした。最後に話し合いがもたれるということは、問題の解決にも早いと思った。

子どもに相手の気持ちを考えられるようになって欲しいと思っているので、とても良い公演だったと思う。当事者の子どもたちだけでなく、親や先生の気持ちも演じていたので、何かの機会に思い出してくれたらと思う。


※ストーリー掲載にあたり、私たちは、ストーリーを語ってくださった方 ( テラー ) のプライバシー保護のために、以下のことを遵守しています。
・事前にテラーの了解を得ています。
・テラーが特定できないように、表現に配慮しています。


問合せ先
プレイバッカーズ代表 宗像佳代
〒233-0011  横浜市港南区東永谷1-15-30-305
電話&FAX:046-873-2521
E-mail:info@playback-az.com

copyright(c)2006 playback-AZ