●特別授業プレイバックシアター ケーススタディ

桃園第2小学校ケーススタディ

日時:2007年1月16日(火) 13:45〜14:55
会場:中野区立桃園第2小学校
人数:6年生(58人)
2007.1.16

テーマ: 「いじめ」をなくすには?  


全体の流れ

導入:
いじめに関しての気持ちをインタビューし、体と声で表現する。 (手法 動く彫刻、)

運動場で、「僕たちの陣地だからどいて」と言われ、悲しかった。
見知らぬ場所で、友人に突然おいてきぼりにされ「どうしよう」と思った。
自分より、強い人にいじわるを「やめなよ」と言いたかったが怖くて、言えなかった。
友人の大切なものを壊している人に、注意したかったが、自分のものを壊されるのが嫌で、黙っていた。
即興による再現ドラマ(手法 ストーリー):
「 きもい 」
前の学校で1年生の時、 A 君をクラスのほとんどの男子でいじめていた。「きもい」、「汚い」と皆で言い、その子が怒ってぶってきたら、もっと激しく皆でやりかえした。その場は先生がきて、終わったが、その後も公園や先生がいない所で思い切りいじめていた。
「 やめて 」
私は本を読むのが好き。その休み時間も1人で本を読んでいた。すると2人の友人がわざと、本をとったり、見えなくしたり、髪のゴムをとったり、何かとちょっかいを出してくる。友人だが、心の中では嫌な気持ちだった。何度が続いたが、反応しなかったら、やめたので良かった。
「 言えない 」
僕は B 君とも C 君ともこれまで通り仲良く遊びたい。しかし、 B 君はじめ、何人かが C 君を嫌いだから遊ぶのをやめようと言う。僕は気が進まないが、「やめなよ」とは言えなかった。どうしたらいいのだろうと思う 。
 

3番目「言えない」ストーリーに対して、もし C 君のために何か出来るとしたら、どんなことがあるだろうか? と生徒に質問した。
その結果、「やめなよと言う」、「いじめられている子と仲良くする」、「数人でとめる」、「いじめられている子と遊んで楽しそうにする」、「いじめをしていないグループと仲良くして、次第に皆で仲良くする」などの意見が挙げられた。
その案に対して、10回に1回でも今後やってみようと、思える人には挙手してもらう。

 
コラージュ

今日のストーリーのエッセンスを短く演じる

 
話し合い

いじめられている子に対して、一人ひとりが自分には何が出来るのかをグループごとに話し合う。

 
発表 それぞれのグループで出た意見を発表してもらう。
いじめている子と仲良くなって、やめなよと言える関係になったら、言う。
何でいじめられているかを本人に伝える
いじめられたこともあるし、いじめていることもあるが、今までは遠いことに思っていた。
嫌いな子と遊ぶのは嫌だが、遊びによっては一緒でも我慢できる。
大人に相談する。
1人でも勇気をもって言う。
正直に言うと、あまり関わりたくないと思っていた。
3人なら言える。
同じような考えの人を集める。

 



子どもたちの感想

とてもリアルで迫力があった。皆で1人をいじめているシーンが印象的だった。
いじめがあった時の対処法を知ることが出来た。

まわりの人をもう少し見渡すようにしたいと思った。

いじめている子にやめなよと少しでも言えるかもしれないと思えた。

これから少しでもいじめられている人に接したい。

他の人の気持ちがこういう気持ちなんだとわかった。

音楽が空気とあっていたので、驚いた。

自分は3番目の話の B 君と裏で仲良くしていたので、あの話は印象に残った。

物事を客観的に見ると自分が思っているよりも、ずっと相手を傷つけていて、しかも子供っぽいことをしているんだなとわかった。

現実の自分と心の中の自分の演じ分けは、すごくわかりやすかったです。心で思っていてもやれないこともあるんだとわかりました。

見た時、鳥肌がたった。その世界に吸い込まれていくようだった。すごいと思った。

今日見て改めて、いじめは相手の心を本気で傷つけるので、いけないと思った。

少しだけでもいじめている人たちの心が、今回をきっかけに変わってくれるといい。

よくそんなに役になりきれるなと思った。凄かったです。



先生方の感想

子供の内面に深く入って変容が期待できるので、今後も導入したい。
学校教育の中では扱いにくく、考えさせにくい、人間関係や心の問題について、客観的に冷静に考える機会であり、プログラムであった。

生で見る迫力は何ものにもかえがたい。日常の目の前の人間関係から少しだけ離れて、自分たちの日頃の行いを振り返る良い機会になると思った。また実際に今回、体験した子どもたちの反応がとても良く、ストーリーが進むにつれ、真剣になり、身体が前のめりになっていた。


※ストーリー掲載にあたり、私たちは、ストーリーを語ってくださった方 ( テラー ) のプライバシー保護のために、以下のことを遵守しています。
・事前にテラーの了解を得ています。
・テラーが特定できないように、表現に配慮しています。


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