●<男女共同参画パフォーマンス> ケーススタディ

震災体験で見えた 家族の中の“わたし”

日時:2006年2月25日(土) 14:00〜16:00
人数:140人
主催:19th ウィルながおかフォーラム実行委員会・
長岡市 男女平等推進センター

2006.2.25

テーマ:震災体験で見えた 家族の中の“わたし”
 
●全体の流れ
導入
今朝の出来事、家族についての気持ちをインタビューし、それを体と声で表現する。
(手法 動く彫刻)
   
いい天気で、春が近いなあと嬉しかった。
今回の企画のようなものを自分の地域にもとアピールしたくて、人を連れてきた。
週末もでかけたので夫の目を盗んで出てきた。何かを掴みたい気持ちでいっぱい。
妻にもこのような催しに参加してほしいと思っているのだが、なかなか動かない

手話通訳と要約筆記を頼りに参加しているが、なかなか難しい。


即興による再現ドラマ (手法 ストーリー)
   
見違えた嫁
 

長男夫婦を訪問していた日、夕食時に地震を体験した。突然の揺れでパニックになった。すると嫁がどうしたらいいかを教えてくれて孫ともども安全な場所に避難した。これまで嫁は私を頼りきりで何をするにもどうしたらいいかを聞いてくるような人だった。そんな彼女が家族の危機に直面したときには本来の力強さを発揮して、私たちを守りとおした。いつもと違う彼女の姿に感動した。ほっとした途端、ここでなら、家族と一緒なら、死んでもいいとさえ思えた。

   
夫婦で姑救出
 

夫の母は104歳、寝たきり。夫は「共に介護」には同意するものの行動が伴わない。地震直後、夫は電話中だったが、突然の揺れに取り乱し、裸足で自分だけ逃げ出そうとしていた。「スリッパ、履いて!」という私の叫びに彼は我を取り戻し、私たちは姑を非難させる相談をした。ところが私たちを気遣ってか「逃げない。ここで死んでもいい。」と言い張る。なだめすかして、布団でぐるぐる巻きにし、雪だるまのようになった姑を連れ出したとき、やっとほっとした。

   
私が私でない日々
 

震災被害は甚大だった。家は半壊。避難所は学校の体育館。雑魚寝。トイレなし。風呂なし。それでも、バケツリレーを始めとして必死で生きるために立ち働いた。 1 日はあっという間に終わった。余震も落ち着き、半壊になった家を直す手続きが必要だった。疲れた体で、やっと役所に申請書を届けたが、一度で通らず、 2 度、 3 度。さすがに参った。そんな嵐のような日々も過ぎ、落ち着いた今になって、私は私でないような気がする。どうにも力がわかない。何をするのも億劫。元気に地域活動に参加していたあの頃の私がいまだに取り戻せないままである。

   
憤慨したけれど
 

地震は大学に居るときだった。学生たちはパニックになり、学長は毛布まで用意するほど危機感が募った。ところが帰宅してみると両親は呑気に酒を飲んでいる。この状況で何をしてるのだと憤慨した。ところが彼らはいたって冷静で、「水も火も電気も大丈夫。死ぬ時は死ぬのだから落ち着け。」と言う。 1 年以上たった今、振り返ってみれば、パニックにならずに平常心で、という両親の言葉も一理あるなと受け止められる。


見ていて、感じた気持ちや相反する気持ちのシェア
(手法 動く彫刻、ペアーズ)

   
何でも男女のフィルターにかけてみるのに、違和感がある。
地域の人の男女の考え方も尊重したい/男女平等ではないか

まとめ
私たちの未来のために、どのような世の中にしたいかをインタビューし、体と声で表
現する。(手法 トランスフォーメーション)
   
「信頼 」、「つながり」、「助け合い」、「マイナスをプラスに」、 など
 
●アンケート記入・回収
 
心の傷が癒えていなことを再発見した。時間をかけて少しずつ元に戻ればれいいと思う。
助かった命を精一杯生きて行こうと、再度誓っている。
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」で、辛いことを忘れよう忘れようとしているが、この体験を心の隅に置いて生活しなくてはと思う。

震災を直接体験していないが、公演を見て、体験した人はそうだったのだなあ、こう感じているのだなあ、とわかった。

1人暮らしだったので隣近所に世話になり、感謝でいっぱいだった。ライフラインが無いなか、皆さんに助けてもらって有難かったこと、一生忘れない。

いろいろな人たちの事情がよくわかった。自分だけが悲しいのではない、と心から思う。

地震の大変さを思い出した。近所同士助け合うことの大切さを改めて思い返した。

家族の絆を強く感じた。震災は多くの悲しみを与えたが、人々の出会いは信頼という宝を残してくれた。

あの恐ろしさはいつまでも忘れることはない。慌てても駄目だが、やはり慌ててしまう。家族の絆が大切。

見ているうちに当時のことを思い出して涙した。私だけではなかったので、誰もが大変だったのだな、と思った。

 
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