●<子育て支援パフォーマンス> ケーススタディ

公演&ワークショップ
「お母さんやお父さんのための子育て支援講座」

〜即興劇で育児の苦労・悩みを共有して、私らしい子育てを〜
<男女共同参画センター横浜 市民企画講座事業>

日時:2006年1月22日(日) 14:00〜15:30
会場:アートフォーラムあざみ野(男女共同参画センター横浜北)
   (横浜市青葉区)
人数:85人

2006.1.22

テーマ:「お母さんやお父さんのための子育て支援」公演 
     〜即興劇で育児の苦労、悩み、楽しさを共有して私らしい子育てを〜  

※2005年度 男女共同参画センター横浜の市民企画講座事業として公演した。

 
●全体の流れ
導入
今朝の出来事、最近の親としての気持ちをインタビューし、それを体と声で表現する。 
(手法 動く彫刻)
   
車椅子で会場に来る途中、雪に気をつけていたら、側溝にはまりそうになった。
子どもを出産する前に、この会場隣のテニスコートに来たことがある。その頃のことを思い出し、懐かしかった。
初めて入った喫茶店に1週間後、再び行ったら、マスターが自分や飲んだコーヒーのことを覚えていてくれた。うれしかった。
私が留守をしている間に、家の周りの雪かきを誰かが、済ませてくれていた。不在中、どうなっていたのだろう。
娘が小学生になったので、パートや、ママさんバレーを始めた。一人で留守番させたり、夜一緒に連れ歩いたりしていて、自分の好きなようにしていて、子どもを犠牲にしているのではないか。
シングルマザーで働きながら、息子を育てている。彼は、小学校でいじめに合っていて、「がんばって。」と言いながら、仕事に出掛けている自分に後ろめたさがある。
 
など

即興による再現ドラマ (手法 ストーリー)
   
お姉ちゃんだから?
  幼稚園の頃、父が事故で入院したために、姉弟3人でおばの家に預けられることがあった。
ある日、弟が遮断機の下りている踏みきりに入ろうとしているところを近所の人がみつけ、それをおばに伝えた。おばは、「お姉ちゃんなのに、なぜ、、、。」と私を叱りつけた。とても悲しかった。
私は、幼いながらに、「私が何かをしなくては、いけないのか。」、「弟を守らなければ、いけないのか。」と思った。
   
子どもの頃の傷
  幼い頃、母と祖母の仲が悪かった。私は、両親から取り上げられるように、いつも同居している祖母の部屋で寝かされた。祖母は、とても激しく強かったので、両親は、逆らうことができなかった。
母は、祖母にいじめられ、いつも泣いていた。私を見ると、祖母が見えると言って私につらくあたった。成人してからも母に「一度もかわいいと思ったことがない。」と、妹が階段から落ちた時には、「おまえのせいだ。」とまで言われた。母に対しての怒り、憎しみ、仕事に逃げていた父への思いが複雑に湧いてくる。でも、その一方で全てを忘れて感謝したいとも思う。
   
  ※ここで、観客に、今までのストーリーを観ての感想を聞き共有した。(手法 動く彫刻)
   
夫の暴力で離婚した。息子が暴力をふるうと「なぜ、パパと同じことをするの。」と言ってしまう。母親として申し訳なく思う。
   
困難を乗り越えて
  先ほど、息子から高校入試の面接が「無事に終わった、余裕だったよ。」とのメールがきた。
彼に対しては、最初の子どもだったので自分の思い通りにしようと、厳しく躾をした。彼は、学校に行けなくなるなど、大変な状況が続いた。転校先の新しい学校では、先生が暖かく迎えてくれた。受験に対して、彼は困難に立ち向かうのを嫌い、楽をしようとしていた。それでも、今、自分で行きたい高校を選び、時に不安と向き合いながらも、父親と面接の練習をし、今日を迎えた。
   
子ども⇔大人
  幼いころ、「お兄ちゃんでしょ」と両親から言われ続け、あまり良い感じはしなかった。
現在、父親になり、5歳の息子に同じように「お兄ちゃんでしょ」と言ってしまい、いつも後悔する。
ある日、また、同じように言ってしまったら、「パパ、お兄ちゃんでしょ。って言わないでよ。」と言われた。彼も同じように感じるのだなと思った。

まとめ
子どもたちの未来のために、どのような世の中にしたいかをインタビューし、体と声で表
現する。(手法 トランスフォーメーション)
   
「おおらかな気持ち」、「一人ひとりの個性を生かした」、「時にはこどもの気持ちで」、「輪」など
 
●アンケート記入・回収
 
◎即興で演じてもらえることのすばらしさが、こんなにも心に響くのだと実感した。見ず知らずの方の思いが、なぜか自分にも共鳴して涙してしまった。それぞれ違った人生を歩んでいるはずなのに、心ってみんなつながっているのかなあと思った。
◎座って、観て、聞いているだけで、自分の心が大きく動くのを感じた。
言ってはいけない言葉をつい、言ってしまうのは、私だけではないと、少し気が楽になった。

◎自分のことを話す勇気は、誰にでもあるわけではないので、少し戸惑った。でも、少しずつ観ているうちに、他人の体験と共有しながら、自分が心を開けていく感覚がわかってきた。

◎子育てとは、子どもたちの目線で、ものをみつめること、考えることが大切であり、また、それがもっとも大変なことであると再認識した。役者たちが、言葉として発しない、心の叫び、子どもの感情を表現していた。心に深く響いた。

◎心情を一人ずつが上手く的確に表現して、すごいなと思った。現実を忠実に表現しているので、とても共感できた。皆、同じ悩みを抱えていることがわかった。他人の立場に立って、気持ちを理解でき、有意義だった。

◎子どもの頃の自分の気持ちを思いだすことができた。子どもの立場に立って考えなければと、反省した。

◎感情がストレートにでるような感じがして、戸惑うこともあった。創りものの話ではなく、その場の感じたままの話に驚いた。

◎手を挙げて話をする勇気がなかったが、またの機会にぜひ、観たいと思った。
子どもの立場に近づけたこと、客観的に見ることができて良かった。

◎初めてプレイバックシアターを拝見し、感動した。お話をされた方も、聞いた私たちも同じひとつの気持ちになったと思う。子育ては、大変だなあと思い、改めて親に感謝する気持ちになった。

◎話を語り、終わった時は、感情が高ぶって、上手く感想を伝えることができなかったが、「いつまでも自分を責める必要はない。」など後から、たくさんの思いが湧いてきて、癒された。

◎子育て中の親にとって、このような共有してもらえる空間があるのは、本当に幸せなことだと思う。

◎私の中にもあるテーマが浮き上がってくる時間だった。丁寧な時間がすばらしい。親の気持ちを表現することで、子どもに寄り添える心を保てるのではと思う。

◎気持ちや感情をうまく表現してもらった。自分の中にある思いを客観的に自分の目で見られるのは、すごいことだと思った。役者の表現力と当事者の気持ちをすぐつかんでくださることがすごいなと感じた。

◎本当に台本がないのをこの目で観て感動した。自分の気持ち、心の中を自分の目を通して、感じ取れることがすばらしいと思った。

◎誰もが、同じように悩みや不安を抱えて子育てをしているのだと思った。悩んだときは、人に話すと気持ちが整理できるものだと改めて思った。
※ストーリー掲載にあたり、私たちは、ストーリーを語ってくださった方(テラー)のプライバシー保護のために、以下のことを遵守しています。
・事前にテラーの了解を得ています。
・テラーが特定できないように、表現に配慮しています。

問合せ先
プレイバッカーズ代表 宗像佳代
〒233-0011  横浜市港南区東永谷1-15-30-305
電話&FAX:046-873-2521
E-mail:info@playback-az.com


copyright(c)2006 playback-AZ