<子育て支援パフォーマンス> ケーススタディ

子どもと一緒に育ちあう 親と支援者のつどい
〜父親の参加が変える地域の子育て〜


主催:かながわ子育てネットワーク (川崎市)
日時:2005年12月4日(日) 13:30〜15:00
人数:40人

2005.12.4

1.全体の流れ
導入
今朝の出来事、最近の親としての気持ちをインタビューし、それを体と声で表現する。
 (手法 動く彫刻、)
   
午前中の親子プログラムに参加したとき、親の心配をよそに子どもが楽しそうに遊んでいて良かった。
約束の時間になっても講師が来なくて、ドキドキした。
子連れで、スタッフとして参加しているが、もっと勉強したいのに、なかなか思うように参加できない。

即興による再現ドラマ (手法 ストーリー)
   
「思いのままにならない」
  今日、ここに来るために子どもたちにお弁当を作らせた。私が作ればすぐに、できるものを子どもたちが作ると、そうはいかない。大騒ぎをしてやっとの思いで、お弁当を作り出かけて来た。いざ、お昼。子どもたちとの待ち合わせの場所に行くと、子どもはすでにテーブルにつき、おでんを食べていた。「それ、どうしたの?」と尋ねる私に子どもは、「一緒に遊んでいた女の子のおじいちゃんに買ってもらった」と無邪気に答える。「一体なんなの!」お弁当は全部、私が食べることになった。
   
「これでいいのだろうか?」
  小学生の息子は、私(父親)と母親に対する態度が違う。今日も「昼食を一緒に食べよう。」と言っていたのに、息子は「友達と食べたい。」と言い張る。「ダメ」と言うと自分には何も言わないのに、母親には「そんなこと言うなら、死んじゃう。」と反抗する。母親は息子が幼い頃から、彼が何か反抗すれば、「文句を言えるようになった。」、「こんなことも言えるようになった。」と、喜んでいた。それに対して私は、ダメなものは、ダメと厳しく接してきたからかもしれない。今、これでいいのかな、と思う。
   
会場の中に母親も参加していた。父親が語ったストーリーを再現した後、母親の視点でストーリーを観ての感想を聞いた。
「父親から観ると、そう見えるんだなあと思った。」
   
「喜びと寂しさと」
  幼稚園のバザーで、その日は大忙しだった。時間があれば、娘と一緒にゆっくりとお店をまわったり、ゲームを楽しんだりしたかったのに、そんな暇もなかった。どうにかして、係りを終えて父親と一緒にいた娘のところに駆けつけると、彼女は、「お店は、お友達とまわったから、もういいよ。」と言う。「ママは、行きたい!」と言うと「仕方がないね。」と言って、付き合ってくれた。この前まで、私とべったりだったのに、驚いた。思いもかけない、子どもの成長に喜びと大きな寂しさが残った。
   
「よその子どもと自分の子ども」
  子育て支援の仕事をしている。日ごろ、「学校に行かない。」という子どもの親に「そういう日もありますよ。」と言っていた。ある朝、小学生の息子に「学校に行かない。」と言われ、とっさになんと言えばいいのか、わからず動揺した。いつも、土、日に仕事で行く、講演会などは、息子のためになると思い、一緒に連れ歩いていた。しかし、彼にしてみれば、それは休養したことになってはおらず、その日も「僕は、この週末、お母さんに付き合って休んでいないから、今日は学校を休む。今日が僕の休日だ。」と主張した。彼の言い分も理解できた。結局、担任の先生に休むことを伝えた。他人の子どものことは、大きく構えていられるのに、いざ、自分の子どもとなるとそうはいかない。
   
「将来の夢」
  保育園に通っている頃、年に一度ある「お店やさんごっこ」がとても待ち遠しくて、当日も先生や友達とのやりとりがとても楽しかった。担任は、怒る時は、こわいけれど、いつもはやさしい先生だった。そのような保育園での体験が、将来、保育士になることを決めた。お父さんやお母さんがいるように、保育園でも男性の保育士がいても良いと思う。そう思いながら現在、学校で勉強をしている。

まとめ
子どもたちの未来のために、どのような世の中にしたいかをインタビューし、体と声で表
現する。(手法 トランスフォーメーション)
「一人ひとり違っていて良い」、「共感できる」、「戦争のない」、「つながりのある」、「父親の育児参加」など

2.アンケート記入・回収
   
「日ごろ感じていること、思っていること、頭の中でモヤモヤと考えていることを演じていただくことで、頭の中や気持ちの整理ができて、改めて気づくことも多かった。自分の言葉では、上手く伝えられないことがみんなに伝えられて良かった。
   
孤立した中での育児なので、一人ひとりの気持ちを表現、共感していくという機会は、とても大切だと思う。
   
幼少期を再現していただいて、不思議さと懐かしさを感じた。何よりも心が温かくなった。
   
育児不安を抱えているのは、自分だけではないとわかってホッとした。自分の立場だけではなく、相手の、第三者の立場で見ることが必要だと思った。
   
頭でわかっていることも、他人に聞いてもらって、客観的に観ることで笑えた。また、子どもとの時間を楽しんでいけそうだ。
   
とても、楽しかった。何か違う世界が広がり、入り込んでしまった。
   
一人ひとりのもっているストーリーを観ると、他人の悩みを自分の悩みのように引き寄せられると思った。
   
※ストーリー掲載にあたり、私たちは、ストーリーを語ってくださった方(テラー)のプライバシー保護のために、以下のことを遵守しています。
・事前にテラーの了解を得ています。
・テラーが特定できないように、表現に配慮しています。


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