子育て支援におけるプレイバックシアター

 <子育て支援パフォーマンス> ケーススタディ(4)


●日時:2005年2月27日(日)14:30〜16:00
●グループ名:子育て支援サークル「マミーズ・ネット」(上越市)
●人数:30人
 
●テーマ:「自分再発見」
目的:平成16年度文部科学省委託 男女の家庭・地域生活充実支援事業として、「なりたい自分なってみよう」プレイバックシアターパフォーマー養成講座の修了生による公演。劇団プレイバッカーズからコンダクター1名、アクター1名が参加し、コラボレーションの形で90分の公演を実施した。
 
●全体の流れ
導入
今朝の出掛けの出来事、最近のエピソードにまつわる気持ちをインタビューし、それを体と声で表現する。(手法 動く彫刻)
子供が病気になっているのに、いろいろな用事があって連れて行けない
子供の受験日にあたり、母としては、ベストコンディションで受けさせたい
など
即興による再現ドラマ(手法 ストーリー)
昔からの友人を訪ねて東京に出た。六本木ヒルズ、52階から東京の景色を眺めた。これまで東京というと、どきどきする場所だったのに、真下に見た小さな人や建物はごくごく普通の物でしかなかった。友人とは、また桜の時期に再会する約束をした。
夫の友人が中越地震で罹災して大きな被害を受け、半壊になった家で暮らしている。休日なので夫とバリアフリー展の見学でも、と思ったが、その友人のことが気がかりで、再度お見舞いに行った。その夫婦は、ともすると雪の中、引きこもりになるので、誘ってくれたことがうれしいと感謝された。とても嬉しかった。
スキー、テニス、バレー、など何をやっても続かない私だったが、先輩の勧めで始めたお茶は、10年も続いている。今では、お茶室までもてるようになったのだが、そんな私の夢は、このお茶室にいろいろな人を招いて、ゆったりとした空間とお茶を提供すること。
即興による色々な気持ちの再現(手法 ペアーズ)
夫に子守を頼んで、自分はここにいる。どうしているか心配でもあり、たまには育児の大変さを味あわせたいという気持ちにもなる。
受験する子供に同行して旅行した。受験させる親として、責任がありしっかり支援しなくては、という気持ちもあったが、ふと気がつくと、旅行そのものを楽しんでいた。
子供のことばかり1時間ばかり私に語る友人。「親としてでなく、自分の人生もね」とアドバイスしたくなったが、そこまで言うのも憚られた。
まとめ
プレイバックシアターについての質疑応答。
教育現場への適応例、ジェンダー問題を扱う場合の適応例を紹介。
 
●アンケート記入・回収
親が私を育ててくれた時の気持ちに触れ、親と、我が子への感謝の気持ちをもてたことが良かった。
プレイバックシアターの手法は、いろいろな可能性があり、普段、面と向かって言えない、言わないことを、伝えられると感じた。
ワークショップに参加することで、仲間とより深くつながれて、自分の存在も確認でき、肯定できた。また、参加できなかった仲間も思いやることもできた。 
帰宅すると些細な理由で、子どもたち(6歳、3歳)がけんかをしていたが、そこへ椅子を持っていき、一人ずつ話を聞くことができた。一人の話を聞くともう一人が楽しそうに「自分もそこに座りたい」と言ってきた。日常の子育ての中でもテラー席を作ること、作ってあげることが大切だと感じた。
自分を表現することの楽しさ、自分の気持ちを受けとめてもらえた喜びを実感した。
非日常的空間で癒された。
新しい自分を再発見し、そのままの自分でOKだという肯定感を得た。
気分転換でき、リラックスした時間を過ごせた。
最近、「私なんて、」、「できない、できない」って思うことが多くなっていた(特に人前に立つ、人前で話すなど)。 グループで活動する中で少し解消してきていたのだけど、今は「できた〜!」、「うれし〜!」と、感じる自分がいる。本当に本当に楽しかった。
「演じることが楽しい」という自分自身の新しい可能性に気付いた。また、人の話を心をこめて聴く、相手の気持ちを考えることのトレーニングになったと思う。なによりも一緒に過ごした仲間たちが、さらに信頼できる素晴らしい仲間となった。
自分のために時間を使うことに罪悪感をもっていたが、思いきって参加してみて、自分自身と、家族に大きな効果があることを実感した。家族に対しての感謝の気持ちと、愛情を再確認した。
マミーズのメンバーとして活動してきた中で一番、一体感が持てたように思う。発表を終えた後のみんなのすがすがしい顔も今までで一番だった。(自分を含め)人を受け入れることの大切さを学んだ。
母親の複雑な思いが語られて心が軽くなった。
何となく心が開放されていき、気持ちが癒された。
子育ての悩みや、苦楽が共感できた。
子どもと離れて、自分でいられる時間を持てた。
ワークの中で子どもに関わるプレイバックシアターを見たり、演じたりして、子供どもへの気持ち、愛情が深まった。

久しぶりに身体を動かしてリフレッシュできた。

できなかったところを反省しすぎない、というプラス思考を子育てだけでなく、生活全般に役立てていきたい。
子どもだけでなく、私にも可能性があるのだと実感できた。「私なんて」とあきらめてしまうことが日常になってしまった今、自分自身のことを考え、大事にできる貴重な体験だった。時間がかかるかもしれないが、自分がみつけたものを育てていきたい。
つながることができるのは、人間ならではのこと。すばらしい能力を皆のために、そして自分のために。
とにかくすてきな4日間だった。学ぶこと、実りもたくさんあった。
プレイバックシアターの面白さ、素晴らしさを知らない人に、どのように表現できるか、(話せるか)が悩み。
今後もできる限り、活動を続けていきたいと思う。自分の子どもにも体験させたい。
短期間に、ここまで私たちの能力を引き出し、成就感を味わせていただき感謝。
ここまで私たちの力を引き出してくれた、プレイバックシアターに出会えて、良かった。

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プレイバッカーズ代表 宗像佳代
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