子育て支援におけるプレイバックシアター

<子育て支援ワークショップ> ケーススタディ(2)


●日時:2005年1月22日(土) 13:00〜17:30
●グループ名:「わいわいフォーラム上越」(「マミーズ・ネット」)(上越市)
●人数:11人
 
●テーマ:「なりたい自分になってみよう」
目的:自分の時間もなく、子育て中心の毎日。気が付けば、「○○ちゃんのお母さん」と呼ばれている。でも、私たちは、まだまだ可能性を秘めている。この機会に少し、立ち止まって、プレイバックシアターを通して楽しく「自己再発見」に挑戦してみよう。
プレイバックシアターは2度目の体験。今回は4日間コースの第1日目。
サークル活動を通して、メンバー同士は知り合っている。
 
●全体の流れ
1) 自己紹介 
今日、呼ばれたい名前(ニックネーム)を申告する。参加動機の簡単なコメント。
2) ウォーミングアップ 
体をゆるませよう。深い声をだしてみよう。
3) ボディワーク 「ミラーリング」
相手と体の動き、呼吸をあわせよう。
4) ゲーム 「3人の共通項は」、「おとぎばなし」  
小グループで演じてみよう。
5) 実習 「語りなおし」 
人の話を集中して聴くことを体験してみよう。
6) 即興による再現ドラマ(手法 ストーリー)
参加者数人が、役者を体験した。
・「育児に自信のない私」
幼い頃、母親が病気がちで不在だった。そのため「私はお母さんになれるかしら」と漠然と不安に思っていた。いざ、自分が母親になってみると、「部屋の片付け」や「時間を守ること」など、どのように子どもに教えていいのかわからなかった。自分を責め、幼少の頃、何もしてくれなかった母親を恨んだ。ふさぎこむ私に、子どもが「お母さん笑って」とやさしく接してくれた。そんな子どもを見ると、「私も母からやさしさを譲り受けていたのだ」と実感し、「これでいいのだ」と自分を受け入れられるようになった。
・「幼い頃の決断」
3歳の時、姉が大切にしている人形で遊びたくてたまらなかった。でも、姉は、触らせてもくれなかった。そのうち、私は癇癪を起こし、泣き叫んだ。そして、膨れっ面ですねている私に、母は、「そんな膨れっ面をしていたら、ずっとその顔になっちゃうのよ」といった。ショックだった。大人になっても、もう二度と、癇癪を起こすのは、やめよう、がまんしようと心に決めた。
7) アンケート記入・回収
●テーマ:「なりたい自分になってみよう」
アンケートより
子どもに自分の大変さをわかってもらおうとしていたが、こちらが子どもをわかろうとしてなかったことに気づいた。
助けてもらえないことに不満を抱くのでなく、自分が上手に発信していくのが、家庭生活をスムーズにする鍵だと気づいた。
演じること、共感することがこんなにも癒されることだと驚いた。テラー(語り手)になって感情を受け入れてもらったときには安心感を得られた。
これから社会に出る若い世代、子どもたちにもぜひ、体験してもらいたい。
自分自身でいられる時間になって良かった。
自分の心を見つめられた。マイナスを考えないで良いという理念がこれからの生活に役立つ。
自分の土台になった生い立ち、母をいかに思っていたかが、はっきり見えた。このことで子どもに対して、向き合えることにつながると思う。
声を出す。体を動かす。演じる。日常生活ではなかなか体験できないことなので楽しかった。自分の動きを人が見てくれるという感覚も新鮮で良かった。
自分は、このままで充分なのだと思うことが大切だと実感できた。自分ができていることに注目して、それを評価していくということは、日常の中で大事だと思った。
自分ひとりのための時間を集中して持てて、自分を見直せた。自分の力も再発見できた。
今までの私は終わったことを「後悔」しないまでも「反省」していたが、プレイバックシアターを通して、今の私で良いのだと思えた。また、母親として本当に私がこの子の母親でいいのか、と不安になり、自信を失っていたが、この子の母でいいのだ、と思え、気持ちがすっきりした。そして、すばらしい仲間たちといたことをうれしく思った。
自分のための時間、しかも特別で、素敵な時間が持てて良かった。いろいろな方法があり、これまでやったことは、それで意味があり、価値のあること、という考え方が子育て観に加わった。とても楽しい時間で、こんなに楽しくていいの?と不安になったくらいほっとできる空間だった。「しっかり」とか「きちんと」とか「こうあるべき」とかいう気持ちで可能性や大きな気持ちを潰している自分に気がついた。
母であること、妻であること、家のこと、を忘れ自分を考え、自分のための時間にひたれて良かった。毎日の生活が慌しく、家事の繰り返し。物を考えることはない。子どもの話も「はいはい」と聞いているような聞いていないような生活。プレイバックシアターの時間は、本当に人の話をじっくりと、集中して聞いた。走っている日々の中で、立ち止まれた。
自分の中の新しい可能性に気づいた。少し自信がもてた。話を聞くことの訓練、集中力のアップになった。仲間とシンクロした時の気持ち良さも味わえた。自分たちがこの短い時間に、ここまでできると思っていなかったので、驚きだ。
今まで心に留めておこうとしてきたことを見つめ直す機会だった。様々なことがあって、今の自分がある、様々な人と関って今の自分がある、と改めて感じた。子育ての仲間がますます「進化」していくと思うと、素敵だし、頼もしい。

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プレイバッカーズ代表 宗像佳代
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