平成23年度  第2回なんでも勉強会

2012.1.21

日時 : 2012年1月21日(土)  14:00~16:00
会場 : いわき市立総合磐城共立病院
対象 : 作業療法士
人数 : 23人
主催 : 一般社団法人 福島県作業療法士会 いわき支部


●全体の流れ

1. ワークショップ
 a.情報交換ゲーム 「マッピング」
  参加者が、テーマに応じて自ら動き、お互いの情報交換を行う
   ・勤務地
   ・出身地
   ・作業療法士としての経験年数
 b.お互いを知り合い、体を動かすウォームアップゲーム 「人と人」
   ・今日の昼食
   ・専門分野・疾患
   ・この1年で作業療法士として一番大変だったこと
   ・この1年で作業療法士として一番うれしかったこと など
 c.他の人の話を、物語のように語ってみよう  「リテル」
 
2. パフォーマンス
  即興による再現ドラマ (手法 ストーリー)

「心を動かす作業を探して」

 1年ほど前、認知症の女性を担当することになった。彼女は足の怪我で入院し、理学療法を受けていたが、本人の意欲が低いためリハビリが進んでいなかった。そこで、なんとか彼女のリハビリを進めることができないかと、新たに作業療法の処方が出されたのだ。「無表情な彼女の奥に隠されている、彼女の心を動かす作業はいったい何なのだろう?」それをつかみ取るべく、とにかくいろいろな作業を提案してみた。そしてついに、彼女の表情が変わる瞬間が訪れた。それは"裁縫"に触れたたときだった。"裁縫"という作業を通して、かつての自分自身を取り戻した彼女は、それまでとは違い、ニコニコ顔の明るいおばあちゃんだった。彼女が自分の作業を取り戻すサポートをできたことがうれしく、作業療法士になって良かったと思った。

「祖母の外泊で」

 新人で必死に働き始めた頃、祖母が末期の癌で入院したきりになった。「家に帰りたい。」祖母は何度もそう言った。両親は仕事の手が離せない状態だったため、作業療法士になったばかりの私に白羽の矢が立った。私の休暇に合わせて祖母が外泊し、私がケアをするというプランだった。祖母は痛みがひどくモルヒネを使い、少しぼんやりとした状態だったが、家に帰れたことをとても喜んでくれた。そして、私がおむつ交換をすると「上手だねえ」と褒めてくれた。両親にもとても感謝された。祖母が亡くなる前にこうした思い出を作れたこと、自分が役に立てたことがうれしかった。

アンケート記入・回収

<児童>より
◎人の話が、人の話ではなく聞けた。自分の似たような体験と重なるからなのだろうか。とても良かった。心がすっきりしたように思う。やはり作業療法士で良かったと思うことができた。
◎こうした体験をすることで、患者様の背景や心理への創造力が、 増すのではないかと思った。
◎自然な形で、他者と接することができて不思議に感じた。対象者と治療者という日常の生活を送っているが、今後さらに人と人という関係で接する大切さを学んだ。即興が本当にすばらしかった。
◎自分の主観、客観と思っていたことが違うことに気づかされた。「自分を知る」ということはOTが自分を作業の媒介として利用するうえで必要なことなので、皆が体験するべきだと思う。
◎これまで物事をキーワードでしか捉えず簡略化ばかりしていたのではないか、もっとストーリーとして考え伝えることで、思うこと、思わせることが変わってくるのではないかと思った。
◎(リテルで)語り手になることで、自分も体験したかのような気持ちになり、そこから学ぶことがあった。 公演を観客として観ることで、耳で聞いたときよりもその場面がイメージしやすくなり、ぐっとくるものがあった。
◎ただ会話するだけでなく、体を使って行うことで会話しやすい雰囲気になった。相手の語りからそ人の心情を理解することが治療に直結するので、こういった技術がとても大切だと思った。
◎話した内容を即、劇にできるすばらしさ、音響効果など、チームワークのすばらしさを感じた。プレイバックシアターを通して、自分のとった行動を客観的立場で振り返って考えることができ、反省できると思う。
◎初めての方や、なかなか顔を合わせない人ともこういう形でのコミュニケーションのとり方で対応できるものだとわかった。やっていくうちに、徐々にストレスや緊張が解けていったのを感じた。
◎洞察力、コミュニケーション能力、自己表現、観察力の向上につながると思った。
<先生の感想>

◎今回の授業を通して、人前で表現することが好きな子、得意な子が、表現することの喜び、楽しさを知った。表現することが得意ではなく、自信がない子にも自信をつけてもらった。
国語の時間、いろんなことが言えるようになった。子どもたちは、今まで、みんな一緒が良いと思っていた。しかし、他の子と思いや意見が違っても良いと思えるようになった。自分の言ったことをみんなの前で、表現してもらい、自分らしさを認めてもらえた。子どもたちは、知らず知らずのうちに、このようなことを体験したのだと思う。打てば響く、小学生なので子どもたち一人ひとりの変化が大きかった。
私自身も勉強になった時間だった。


1. お友だちの話は聞けましたか?(26人回答)

聞けた どちらともいえない 聞けなかった
24人 1人 1人
92.4% 3.8% 3.8%

2. お友だちの気持ちはわかりましたか?(26人回答)

わかった どちらともいえない わからなかった
21人 4人 1人
80.8% 15.4% 3.8%

3. 自由に表現できましたか?(26人回答)

できた どちらともいえない できなかった
17人 7人 2人
65.4% 26.9% 7.7%

4. 「こうしよう」という、ひらめきがありましたか?(26人回答)

あった どちらともいえない なかった
16人 8人 2人
61.5% 30.8% 7.7%

5. お友だちと協力できましたか?(26人回答)

できた どちらともいえない できなかった
15人 10人 1人
57.7% 38.5% 3.8%

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