新潟日報/2006.3.1

横浜の即興劇団
被災者の声聞き公演

 長岡市民の中越地震の体験を基にした即興劇「観てみたい!感じてみたい!震災体験で見えた家族の中の"わたし"」がこのほど、同市のながおか市民センターで上演された。百人を超える観客が市内外から訪れた。
 男女が自分らしく生きることができる社会を考えようと、今月二日から開かれている「ウィルながおかフォーラム」(同実行委員会主催)のメーンイベント。十九回目になる今回のフォーラムでは、家族のつながりをテーマにしている。
 即興劇は、プロの即興劇団「プレイバッカーズ」(横浜市)が、会場で観客の体験談や思い出を聞き、劇団員同士の打ち合わせなしでその場で話を再現した。会場からは「普段は自分を頼っている嫁が地震のときは頼もしかった」「避難所から戻ってから脱力感に襲われる」など四つの震災体験が寄せられ、劇団員が演じた。
 即興で自らの体験が劇になる鮮やかさと迫真の演技に、観客は地震当時を振り返りながら引き込まれていた。長岡市の主婦(59)は「地震の時、大変だったのをあらためて思い出して涙が出てきた」と話していた。
 同劇団の宗像佳代・代表は「吐き出さないと、終わらない体験もある。皆さん一人一人が語りたいものをもっている。まだまだやりたい」と語った。